犬が何でもかじるのはなぜ?原因とより安全な対策

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清潔なマットの上でおもちゃを落ち着いて噛む犬
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犬が物をかじるのは自然な行動ですが、その理由は年齢や状況、かじっている物によって変わります。子犬なら、周囲を探るため、または痛む歯ぐきを落ち着かせるためにかじることがあります。成犬の場合は、退屈やストレス、遊びが理由のこともあれば、単に楽しく時間を過ごす方法としてかじっていることもあります。おもちゃをかじることと、靴下の切れ端を飲み込むことは別の問題です。まずは、何をかじるのか、いつ起こるのか、そして何かを飲み込んでいないかを確認しましょう。

子犬はなぜ何でもかじるの?

子犬は手で物を調べられないため、口を使って物の感触や味、硬さを確かめます。歯の生え替わりも、かじる理由の一つです。子犬の乳歯は生後12週頃から抜け始め、永久歯は通常、生後6か月頃までに生えそろいますが、個体差があります。口の中が変化する時期には、かじるときの圧力が心地よく感じられることがあります。 PetMDの子犬のかじり行動ガイド やVCAも、歯の生え替わりや周囲を探る行動、遊びは、子犬がかじる自然な理由だと説明しています。

清潔なマットの上で落ち着いておもちゃをかじる子犬

自然な行動だからといって、どんな物でも安全とは限りません。靴やコード、家具、小さな子ども向けのおもちゃは、破片が出たり、喉や消化管に詰まったり、子犬が口にしてはいけない物質が付着していたりする可能性があります。興味を引きそうな物は片づけ、危険な部屋には入れないようにし、子犬の口の大きさとかじり方に合ったおもちゃをいくつか用意して、順番に使いましょう。子犬用として販売されているおもちゃでも、遊んでいる間は見守ってください。かじる物に、絶対に危険がないものはありません。

成犬はなぜ物をかじるの?

成犬にも、口を使って物を調べる習性は多く残っています。かじることは楽しい活動であったり、新しいにおいを確かめる方法であったり、持て余したエネルギーの発散であったりします。American Animal Hospital Associationは、かじる行動は、物を調べること、歯の生え替わりの不快感を和らげること、退屈を防ぐこと、気持ちを落ち着かせることにつながる自然な行動だと説明しています。American Society for the Prevention of Cruelty to Animalsも、退屈や軽い不安、欲求不満、そしてかじりたいという自然な欲求によって、犬が家の中の物をかじることがあるとしています。

「破壊行動」と決めつけるのではなく、行動のパターンを見てみましょう。散歩の後におもちゃの端をかじるのは、普通の遊びかもしれません。一方、家族が留守のときだけドアや窓枠、私物をかじるなら、ストレスや分離に関係するパターンの可能性があります。食事をする場所の近くでかじる場合は、拾い食いや、そこに近づけると学習したことが関係しているかもしれません。人が反応したときに物をくわえる犬は、その行動によって追いかけてもらえたり、注目してもらえたりすると学習することもあります。いずれも考えられる理由であり、1回の出来事だけで診断できるものではありません。

簡単な記録をつけると、パターンが見えやすくなります。何を、いつ、どこでかじったのか、かじる前の10分間に何が起きていたのか、そのとき家に誰かいたのか、近づいた後に犬がどうしたのかを記録しましょう。何かを飲み込んだかどうかも書き留めてください。こうした記録があれば、環境を見直したり、獣医師に相談したりするときに、困った出来事を役立つ情報として活用できます。

かじる行動が問題のサインかもしれないとき

かじる行動が突然始まった、やめさせるのが難しくなった、食欲や元気、よだれ、口の痛がり方、嘔吐、便、体重に変化が見られるといった場合は、より注意深く観察しましょう。口の中の不快感によって、食べ物やおもちゃの扱い方が変わることがあります。いつも口の片側ばかりを使う、食べ物を落とす、顔を触られるのを嫌がる、痛そうにしているといった様子があれば、自宅で原因を判断しようとせず、獣医師に口の中を診てもらいましょう。こちらの 犬の痛みに見られるサインに関するガイドもご覧ください。

かじる行動は、異食症(ピカ)と同じではありません。 UC Davis獣医学 は、異食症(ピカ)を、石や木、プラスチック、ひも、ゴムなど、栄養にならない物質を繰り返しかじって食べる状態と定義しています。異食症には、栄養上の問題、不安、退屈、強迫的な行動など、医学的または行動面の要因が関係していることがあります。飲み込んだ物によっては、中毒や歯の損傷、消化管閉塞を引き起こす可能性もあります。犬が食べ物ではない物を繰り返し食べる場合は、獣医師の診察を受けてください。「栄養不足」という言葉だけを根拠に、サプリメントを始めたり食事を変えたりしないようにしましょう。

犬が緊張している、物を守ろうとする、手を伸ばすと反応するといった場合は、状況を慎重に見極める必要があります。無理に物を取り上げたり、後から叱ったりしないでください。体をこわばらせる、険しい目つきをする、うなる、噛みつこうとする、急に興奮が強まるといった様子が見られたら、全員が距離を取り、資格のある行動の専門家に相談しましょう。こちらのガイド 犬が見せる緊張のサインを読み取る方法 を読むと、こうした初期のサインに気づきやすくなります。ただし、対面での診察や評価に代わるものではありません。

安全性に配慮したかじるおもちゃの選び方

どんな犬にも壊れない「丈夫なおもちゃ」はありません。愛犬の体格やかむ力、年齢、そしておもちゃをかじり取って飲み込む傾向に合わせて選びましょう。おもちゃは、口の中にすっぽり入らない十分な大きさがありながら、犬が持ちやすいものが適しています。使う前、使っている間、使った後に状態を確認してください。大きなかけらや鋭い縁、取れかけた部品、詰め物が見えたら使用を中止しましょう。

  • 少し弾力のあるおもちゃを選びましょう。AAHAは、親指の爪でへこみがつくこと、少し曲がることを、確認の目安として挙げています。親指の爪で跡がつかないほど硬い素材は、歯を傷めるほど硬い可能性があります。
  • 骨や鹿の角、ひづめ、石、木の枝、非常に硬いナイロン製またはミネラル配合のおもちゃには注意が必要です。獣医療の情報では、硬い物や割れて尖る物は、歯を折ったり、犬を窒息させたり、消化管閉塞につながったりする可能性があるとされています。
  • かじる時間は毎回見守りましょう。特に、新しいおもちゃを初めて使うときや、複数の犬が一緒にいるときは注意が必要です。食べ物を急いで丸飲みする犬や、おもちゃを引き裂いてしまう犬には、ゆっくりかじる犬とは別の対策が必要です。
  • 安全が確認できたおもちゃをいくつか用意し、順番に使いましょう。知育おもちゃは頭を使う機会になりますが、やはり犬の体格に合ったサイズを選び、破損がないか確認する必要があります。

こうした確認の具体的な安全上の注意点については、次の情報をご覧ください: AAHAVCA動物病院、および Texas A&M獣医学。どの犬にも一つの素材が安全だという意味ではありません。愛犬に合った物を選び、危険性が変わったら使用を中止することが大切です。

ケンカにならずに、かじる行動を別の行動へ導く方法

  1. 環境を整える。 ドアを閉め、ゲートを使い、気になる家具は一時的にカバーをかけ、衣類やコード、食品の包装、小さな物は届かない場所に置きましょう。犬が学習している間に同じ行動を繰り返さないようにすることができます。
  2. 落ち着いて中断する。 大声で叱らず、落ち着いた声かけをするか、ゆっくり近づきましょう。犬が緊張していたり、物を守ろうとしていたりする場合は、口の中に手を入れないでください。距離を取り、専門家に相談しましょう。
  3. 別の物と交換する。 認められた噛むおもちゃや知育おもちゃを、少し離れた場所に提示します。犬が家の中の物を口から離し、代わりのおもちゃを選んだら、それで遊ばせてあげましょう。
  4. その選択を褒めましょう。 落ち着いた声で褒める、短い遊びをする、普段の食事の一部を与えるといった方法で、望ましい行動を強化できます。交換するたびに、慌ただしい追いかけっこにならないようにしましょう。
  5. きっかけを調整しましょう。 記録から、活動量が少ない時間帯の後に噛むことが多いと分かった場合は、匂いを嗅ぎながら歩く散歩や短いトレーニング、遊び、知育おもちゃを取り入れてみましょう。主に飼い主が出かけるときに起こる場合は、出発前後の一連の様子を記録し、分離に関連するサポートについて相談してください。

後から見つけたいたずらや破損について、犬を叱らないでください。時間がたってからの罰を、それ以前に噛んだ行動と犬が確実に結びつけて理解することはできません。また、罰を与えることで、飼い主が近づくこと自体を脅威に感じるようになる可能性があります。ASPCAは、犬が触れない環境づくり、見守り、適切な代替品、そして人道的な行動の切り替えを推奨しています。 破壊的な噛み癖への対処法を読み 行動管理の例もご覧ください。

知育おもちゃで落ち着いて頭を使う犬

犬が何かを飲み込んでしまった場合の対処法

犬がおもちゃの一部、布、ひも、骨、石などの異物を飲み込んだ場合は、速やかに獣医師へ連絡してください。窒息、呼吸困難、繰り返すえずきや嘔吐、ひどいよだれ、強いぐったり感、腹部の痛みや腫れがある場合は、救急対応を行う動物病院に相談しましょう。獣医師から具体的な指示がない限り、吐かせたり、口や直腸からひもを引き抜いたりしないでください。残った物やその写真を保管し、なくなった時間を記録しておきましょう。その情報が、獣医療チームが対応を判断する助けになります。

よくある質問

子犬が家具を噛むのはなぜですか?

歯の生え替わりや探索、遊び、家具に簡単に近づける環境などが原因になります。家具に近づけないようにし、興味を引きそうな物は片づけ、適切なおもちゃに交換できたら褒めてあげましょう。噛み方が激しい、痛がっているように見える、または飲み込んでいる場合は、獣医師に相談してください。

犬がひとりにしたときだけ噛むのはなぜですか?

退屈や欲求不満、分離に関連するストレスが影響している可能性があります。出かける前後に何が起きているかを記録し、鳴く、歩き回るなどのサインがないか確認しましょう。犬が仕返しをしていると決めつけず、獣医師や資格のある行動専門家に相談してください。

食べ物ではない物を噛むと、必ず異食症ですか?

いいえ。異食症とは、栄養にならない物質を繰り返し噛んだり食べたりすることを指します。犬は物を口に入れたり噛んだりしても、飲み込まないことがあります。それでも、繰り返し異物を飲み込む場合は獣医師の診察が必要です。行動だけでは原因や腸閉塞などのリスクを判断できないためです。

犬にとって最も安全な噛むおもちゃは何ですか?

すべての犬に共通する、唯一の最も安全な選択肢はありません。犬の体格に合った、ある程度の柔らかさがある物を選び、使用中は見守りましょう。傷んだり、飲み込めるほど小さくなったりしたら、すぐに処分してください。子犬や噛む力が強い犬、歯の病気がある犬、破片を丸飲みしてしまう犬に適した選択肢については、獣医師に相談しましょう。

子犬が物を噛むのはいつまで続きますか?

永久歯が生えてくると、噛む行動は変化することが多いものの、成犬にも適切な発散方法が必要です。VCAによると、噛む、舐める、物を口にすることは、成犬でも正常な行動として見られます。噛み方が過剰または攻撃的で、痛みや異物を繰り返し飲み込む様子を伴う場合は、専門家による評価を受けてください。

次に犬が何を必要としているかを考えることが大切です

物を噛むのは犬にとって自然な行動ですが、噛んでいる物、起こるタイミング、強さ、そして何かを飲み込んでいるかどうかによって、取るべき対応は変わります。まずは、より安全な環境を整え、落ち着いて代わりの物へ誘導しましょう。そのうえで、観察したパターンから、より多くの刺激や行動面でのサポート、口の中のチェック、緊急の獣医療のいずれが必要かを判断してください。

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