犬が自分のしっぽを追いかけるのはなぜ?注意したいサインと考えられる原因

読了時間
1分未満で読めます
公開済み
更新日
室内で遊びながら自分のしっぽを振り返るゴールデンの犬
Table of Contents

犬はなぜ自分のしっぽを追いかけるの?

犬が自分のしっぽを追いかける理由は一つではありません。短くくるくる回る行動は、遊びや子犬の探索、退屈、興奮、あるいは注目を集めるために身についた行動かもしれません。一方で、しっぽの周辺にかゆみや痛みがあるとき、犬がストレスを感じているとき、または行動が繰り返し起こり、やめにくくなっているときにも、同じ動きが見られることがあります。動きだけでは、どの理由が当てはまるのかは判断できません。

まず考えたいのは、「犬はおもしろがっているだけ?」ではありません。「追いかける前に何が起きていたか、どの程度激しかったか、そして犬は別の行動に戻れたか」です。 アメリカン・ケネル・クラブ では、遊びや注目を集めたい気持ちによる理由に加え、病気や強迫的な行動の可能性も挙げています。このガイドは、自宅で犬を診断するためではなく、何を観察すべきかを考えるために役立ててください。

しっぽを追いかけても問題がない場合

短時間の、体の力が抜けた遊び

遊んでいる最中にしっぽのほうを向き、数秒から短い間だけ追いかけてやめる犬もいます。口元がリラックスしている、動きが普段どおりである、そしてにおいを嗅ぐ、休む、食べる、飼い主と触れ合うといった行動にすぐ戻れる――こうした状況は安心材料になります。ただし、健康上の問題がないことを保証するものではありません。それでも、短時間の遊びと、追いかけ続けてやめられない状態とは異なります。

子犬の探索行動

子犬は、自分の体がどこからどこまでなのかをまだ学んでいる途中です。しっぽを見つけて1、2回くるくる回り、ほかのことに興味が移るとやめることもあります。周囲にぶつかる物がないようにし、時間をかけて行動のパターンを観察しましょう。強く噛み始めた、しっぽを傷つけた、またはやめられない様子がある場合は、「成長の一過程」と決めつけず、獣医師に相談してください。

退屈、興奮、または注目を集めたい気持ち

適度な活動が足りない犬は、自分で遊びを作り出すことがあります。来客や窓の外の鳥、突然の興奮が、くるくる回る行動のきっかけになることもあります。笑ったり、犬を追いかけたり、叱ったりすると、犬が求めていた反応を与えることになり、行動が続いてしまう場合があります。犬が落ち着いているときに、年齢や体力に合った活動を提案しましょう。たとえば、においを嗅ぎながら歩く散歩、フードパズル、短時間のごほうびを使ったトレーニングゲームなどがおすすめです。

見守られながら遊ぶ中で、自分のしっぽのほうを向く若い犬

しっぽを追いかける行動を注意深く見守るべき場合

突然始まった、または急に増えた場合

新しく見られるようになった行動は、軽く考えないようにしましょう。特に、これまでしっぽを追いかけたことがない、行動が長時間または頻繁になってきた、あるいは噛み始めた場合は注意が必要です。行動の変化には、体の不調やストレスのきっかけ、またはその両方が関係している可能性があります。目に見える傷ができるまで待たず、しっぽや皮膚、お尻、関節、神経系に不快感がないかを獣医師に相談しましょう。

しっぽ周辺のかゆみ、痛み、刺激

以下の VCA獣医療ガイド では、突然しっぽを追いかけたり噛んだりする場合は、獣医師の診察を受けるべきだと説明しています。けが、感覚の異常、寄生虫、アレルギー、肛門腺のトラブルは、自宅では行動の問題のように見えることがあるためです。

犬を無理に押さえつけたり触ったりせずに、様子を確認しましょう。赤み、脱毛、かさぶた、腫れ、分泌物、いつもと違う強いにおい、出血、繰り返し舐める様子、またはその部分に近づくと嫌がる反応がある場合は、獣医師に連絡してください。インターネットで見つけた可能性の一覧だけを根拠に、肛門腺を絞ったり、人用のクリームを塗ったり、薬を与えたりしないでください。

繰り返しが止めにくい、または日常生活に影響している場合

以下の アメリカ動物病院協会 では、行動を中断できないこと、けが、普段の活動への支障があることを、獣医師のサポートを求める理由として挙げています。

やめられるかどうかは参考になりますが、痛みやかゆみがないことを示すものではありません。反対に、やめられない犬を、必ずしも「頑固」あるいは注目を集めようとしていると決めつけることもできません。繰り返し続く行動を強迫的なものと判断する前に、まず獣医師に体の不調が関係していないか確認してもらいましょう。そのうえで、資格を持つ行動の専門家が、次の対応をサポートできます。

意味を判断する前に観察したいこと

安全にできる場合は、数日間の行動パターンを記録しましょう。少し離れた場所から短い動画を撮ると、獣医師の参考になることもあります。ただし、撮影するために犬を追いかけさせないでください。

  • 最初に何が起きた? 睡眠、遊び、来客、外出、外の鳥、グルーミング、排泄、突然の音などを記録しましょう。
  • どのくらいの頻度で、どれくらい続く? 1回だけ回るのか、何度も繰り返すのか、また頻度や継続時間が変化しているかを記録します。
  • 犬は別の行動に切り替えられる? 安全な距離を保ちながら、いつもの合図や飼い主の落ち着いた動き、安全なごほうびで行動を中断できるか観察しましょう。ただし、これは健康状態を確かめるテストではありません。
  • 体のほかの部分にはどんな様子が見られる? 体の動きがリラックスしているか、それともこわばっているか、息が荒い、体を縮こませている、落ち着きなく周囲を見回す、苦しそうにしているといった様子がないか確認しましょう。
  • 体の不調を示す手がかりはある? 舐める、噛む、お尻を床にこすりつける、脱毛、傷、腫れ、におい、足を引きずる、バランスの変化、触られるのを嫌がる様子がないか確認しましょう。
  • その後はどうなる? 落ち着いて普段の状態に戻る犬と、興奮したまま、疲れた様子や痛がる様子を見せる犬、または休めない犬とでは、示している情報が異なります。
飼い主が犬の尻尾とボディランゲージを観察する間、立ち止まる犬

犬が尻尾を追いかけるときの対処法

  1. 落ち着いて、尻尾を守りましょう。 尖った物を移動させ、階段や狭い場所に近づけないようにして、犬が動けるスペースを確保しましょう。出血が続いている、傷が深い、または反応がひどい場合は、自宅療法で対処しようとせず、動物病院に相談してください。
  2. 叱ったり、つかんだりしないでください。 大声で叱る、追いかける、尻尾をつかむ、苦しんでいる犬を力ずくで押さえるといった行為は、恐怖心を強め、抵抗を激しくすることがあります。また、今後のお手入れや診察が難しくなる場合もあります。
  3. 早めに別の行動へ誘導しましょう。 犬が夢中になる前に、落ち着いて匂いを嗅げる遊びに誘ったり、適量のおやつをいくつかまいたり、すでに慣れている知育トイを与えたりしましょう。犬が反応しない場合は、無理に働きかけ続けず、助けを求める準備をしながら距離を取りましょう。
  4. 落ち着きを取り戻した行動をほめましょう。 視線をそらす、マットの上で落ち着く、匂いを嗅ぐ、別の遊びを選ぶといった行動をほめて強化しましょう。追いかけっこが、遊びを始めたり大きな反応を引き出したりする一番早い方法にならないようにしてください。
  5. 適切な診察を受けましょう。 突然始まった、痛みを伴う、ケガにつながる、または繰り返し続く行動は、獣医師に相談すべきサインです。身体的な原因を調べても行動が続く場合は、専門的な知識を持つ行動診療の専門家について獣医師に尋ねてみましょう。

メルク獣医マニュアル では、繰り返し行動を行動障害と判断する前に、身体的な原因と状況全体を確認することが勧められています。この記事では、特定の犬に対する薬、サプリメント、食事、治療計画を推奨していません。

動物病院に相談するタイミング

早めに受診しましょう

尻尾を追いかける行動が突然始まった、急速に増えた、頻繁に起こる、やめさせるのが難しい場合は、獣医師に相談してください。なめる、かじる、お尻を床にこすりつける、皮膚の変化、におい、痛み、足を引きずる、食欲の変化、落ち着きのなさなどを伴う場合も同様です。診察を受けることで、不快感によるものか、ストレスや注目を引くための行動、あるいは身についた習慣によるものかを見分けやすくなります。

ケガや神経症状がある場合は、すぐに相談しましょう

出血が止まらない、傷が深いまたは開いている、強い痛みがある、倒れる、著しい力の低下が見られる、何度もふらつく、けいれんのような発作がある場合は、すぐに動物病院へ相談してください。苦しんでいる犬には人やほかのペットを近づけず、噛みつこうとしている口元に手を近づけないでください。搬送については、動物病院の指示に従いましょう。緊急性の判断に迷う場合は、行動が収まるのを待たず、動物病院に電話してください。

よくある質問

犬がぐるぐる回りながら尻尾を追いかけるのはなぜ?

遊び、子犬の探索行動、退屈、飼い主の気を引く行動、興奮、ストレス、かゆみ、痛み、または繰り返し行動のパターンが考えられます。短時間で簡単にやめられる行動と、突然始まった激しい行動、ケガにつながる行動、やめさせるのが難しい行動では意味が異なり、後者は獣医師への相談が必要です。

犬が尻尾を追いかけるのは普通ですか?

ときどき遊びで追いかけることは、特に子犬では普通の場合があります。ただし、頻度と、その後に落ち着けるかどうかが重要です。毎日のように起こる、激しい、やめさせるのが難しい、または噛む、皮膚の変化、痛みを伴う場合や、食事・睡眠・遊びに支障が出ている場合は、獣医師に診てもらいましょう。

犬が尻尾を噛むのはなぜ?

尻尾や皮膚のかゆみ・不快感、寄生虫、ノミ、アレルギー、ケガ、肛門腺のトラブルなどを和らげようとして噛んでいる可能性があります。最初のきっかけがなくなった後も、繰り返し行動として続くことがあります。尻尾を噛む犬は、インターネット上の情報だけで判断せず、獣医師の診察を受けてください。

犬が尻尾を追いかけるのをやめさせるには?

犬を叱ったり、追いかけたり、つかんだりしないでください。危険な物に近づけないようにし、早めに落ち着いた遊びへ誘導して、静かに過ごせた行動をほめましょう。きっかけも記録しておくと役立ちます。突然始まった、頻繁に起こる、痛みやケガを伴う、またはやめさせるのが難しい場合は、退屈が原因だと考える前に動物病院を受診してください。

犬が尻尾を追いかけるとき、心配すべきなのは?

突然始まった、頻度や激しさが増した、やめさせられない、なめたり傷ができたりする、痛み、出血、におい、ふらつき、けいれんのような症状を伴う場合は注意が必要です。早めに獣医師へ連絡し、重いケガや神経症状がある場合は、すぐに相談してください。

尻尾を追いかける行動を安全に見極めるには

尻尾を追いかける行動は、診断ではなく観察すべき行動です。行動の前に何があったのか、犬がどのように動くのか、自分でやめて別の行動に移れるのか、尻尾や皮膚に不快感がないか、普段の生活に支障が出ていないかなど、全体のパターンを見ましょう。尻尾の位置や動きをほかのサインと合わせて確認したい場合は、 犬の尻尾の動きから気持ちを読み取る方法をご覧ください。痛みに関連する行動の変化については、 犬が痛みを感じているときに見られるサインをご確認ください。触られることに対して犬が緊張したり、反応が強くなったりする場合は、 怒りやストレスを感じている犬のサインを見分ける方法をご覧ください。

参考資料と本記事の範囲

このガイドでは、尻尾を追いかける行動や犬の行動に関する、次の情報を参考にしています。 アメリカン・ケネル・クラブアメリカ動物病院協会VCA動物病院メルク獣医マニュアル。これは教育目的の情報であり、診断、緊急性の判断、投薬に関する指示、または獣医師や適切な資格を持つ行動 специалистのケアに代わるものではありません。

おすすめ商品