愛犬がお腹いっぱいになったかどうかを見分ける方法

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White dog sitting indoors with its mouth open

満腹かどうかを一度で判断できる方法はありません

食事を完食した犬は、満足しているのかもしれませんし、もっと食べたがっているのかもしれません。単に早食いの習慣があるだけの場合もあります。食後にもう一度食べ物を欲しがる犬も、本当に空腹なのか、食べ物への関心が強いのか、次はおやつがもらえると期待しているのかは分かりません。食後の様子は判断材料になりますが、それだけで食事量が適切かどうかを判断することはできません。

愛犬がいつもの生活リズムに戻っているかを見てみましょう。体の力が抜けている、動きが自然である、吐き気や痛みの様子がないといった状態は、食事を問題なく受け入れられたサインです。ただし、それだけで愛犬にもっと食事が必要か、1日の量が完璧かどうかが分かるわけではありません。

空になったフードボウルのそばで休むゴールデン・レトリーバー

いつもの食事のあとに見ておきたいこと

いつもの生活リズムで過ごしている健康な犬なら、食後に見られる分かりやすい一つのサインを探すより、その後1時間ほどの様子に注目しましょう。ベッドで落ち着く、毛づくろいをする、穏やかに周囲を探索する、いつもの遊びに戻るなど、行動はさまざまです。すぐに休む犬もいれば、周りの様子に興味を持ち続ける犬もいます。どちらも、その犬にとっては普通のことかもしれません。

快適に過ごせているかも確認しましょう。繰り返し舌なめずりをする、よだれが増える、落ち着きなく歩き回る、何度も飲み込む、嘔吐や下痢をする、食べ物を口から落とす、姿勢が急に変わるといった様子は、満腹かどうかを判断する確かなサインではありません。見たことを記録し、獣医師への相談を検討するきっかけになります。特に、その状態が何度も続く場合は相談しましょう。

食べ物を欲しがることが、必ずしも空腹とは限らない理由

犬は、キッチンでの作業やフードボウル、食器棚、人の食事が食べ物につながることを学習します。食べ物がごほうびになるため、十分に食べたあとも欲しがり続ける犬もいます。退屈しているときや、家の中の生活リズムが変わったときにねだる犬もいます。食べ物を欲しがる様子には注意が必要ですが、それだけを理由にフードをもう一杯追加するのは避けましょう。

お腹に触れて、合格か不合格かを判断するような方法はやめましょう。食後はお腹の見た目や触れた感触が変わることがありますし、心配や痛みを感じている犬のお腹を押すと、さらに不快にさせるおそれがあります。家庭でお腹に触れても、カロリー量や体脂肪、胃の健康状態、食欲が変化した原因を測ることはできません。

食事全体の様子から判断する

より適切に判断するには、日々の様子をいくつか観察し、時間をかけて記録することが役立ちます。

  1. 1日の食事量を測る まずはフードのパッケージに記載された目安を参考にし、毎日同じ方法で量を測りましょう。カップで量るとばらつきが出る場合は、キッチンスケールが便利です。ただし、どんな計量器を使っても、すべての犬に当てはまる一律の食事量が決まるわけではありません。
  2. 追加で与えたものも数える おやつ、噛むおもちゃ型のおやつ、食卓からの食べ物、トレーニング時のごほうび、トッピング、家族からもらった食べ物も含めましょう。少しずつの追加でも、メインのフードボウルの量を変えないまま、1日の合計量が変わることがあります。
  3. 体型を確認する 健康的な体型では、軽く脂肪に覆われていても肋骨に触れやすい、上から見たときに腰のくびれが分かる、横から見たときにお腹が上に引き締まっているといった特徴が一般的に見られます。毛の量や犬種、年齢、体型によっては見た目だけで確認しにくいため、愛犬に適した状態を獣医師に見せてもらいましょう。
  4. 変化の傾向を見る 獣医師の指示に従って体重を測り、食欲、活動量、便、実際に食べた量を記録しましょう。いつもより特に食欲が強かった1回の食事や、食べ残した1回の食事よりも、変化が続いているかどうかのほうが重要です。

ペットの食事量管理ガイド」 を活用すると、毎回同じように食事を用意しやすくなります。また、 WSAVAの栄養に関する資料 では、フードの量、体型、筋肉、ライフステージ、健康状態の履歴をまとめて考える必要がある理由も説明されています。

空のボウルのそばに横たわるゴールデン・レトリーバー

食欲の変化について獣医師に相談すべきとき

愛犬がいつもより食べたがるからといって、食事量を大幅に変えたりフードを切り替えたりする前に、獣医師へ相談しましょう。子犬、妊娠中または授乳中の犬、高齢犬、療法食を食べている犬、持病のある犬には、それぞれに合った食事のアドバイスが必要です。食べ物を欲しがる様子だけをもとに、体重の増減を管理しないでください。

食欲の変化が新しく見られ、それが続いている場合や、体重の減少・増加、飲水量や排尿の増加、嘔吐や下痢の繰り返し、元気の低下、痛み、噛みにくそうな様子、いつもの食べ方の明らかな変化を伴う場合は、獣医師の診察を受けましょう。繰り返し食事を拒む、水も吐いてしまう、ぐったりしているといった場合も、早めに相談が必要です。変化にはさまざまな原因が考えられ、オンラインのチェックリストだけで原因を特定することはできません。

食後に見られる緊急サインを知っておく

お腹が突然張って硬そうに見え、何度も吐こうとするのに何も出ない、ひどく落ち着かない、よだれが大量に出る、歯ぐきが白っぽい、呼吸が苦しそう、力が入らない、倒れるといった症状がある場合は、すぐに救急対応の動物病院へ連絡してください。お腹に触れる方法で判断できるまで待ったり、吐かせようとしたり、家庭療法を試したりしないでください。こうした症状は、直ちに診察が必要な深刻な問題で見られることがあります。

飼い主に見守られながらボウルから食事をするゴールデン・レトリーバー

食事の様子を把握しやすくする

  • 量を測った食事は落ち着いた場所で与え、実際の変化に気づける程度に、毎日の流れを安定させましょう。
  • プレッシャーをかけずに食べさせましょう。食べる速さが変わったからといって、すぐに食事を取り上げないでください。また、欲しがるからといってフードを追加し続けるのもやめましょう。
  • 食べ残し、おやつ、普段と違う活動量、胃腸や行動の変化を記録しましょう。短くてもこうした記録があれば、一度の表情や一度の食事から推測するよりも、状況を正確に把握しやすくなります。
  • 新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきましょう。食欲や体重、嘔吐、下痢、元気の変化とともに飲水量が急に変わった場合は、獣医師に相談してください。 犬の水分補給ガイド では、家庭で見られる一つのサインだけで診断を決めつけず、何を観察すればよいかを解説しています。

よくある質問

食後に愛犬が満腹かどうかは、どうすれば分かりますか?

一つの行動だけで、満腹かどうかを確かめることはできません。食後に愛犬が落ち着いて過ごしているなら、その食事を無理なく受け入れた可能性はありますが、適切な量かどうかは、計量したフードやおやつ、体の状態、体重の推移、ライフステージ、獣医師のアドバイスなどをもとに判断するのが適切です。

おねだりするのは、まだ食べ物が必要という意味ですか?

必ずしもそうとは限りません。おねだりは、身についた行動や食べ物への関心から起こることがあります。さらに与える前に、1日の予定量と追加で与えたものを確認しましょう。食欲の変化が続いていたり、ほかの症状を伴っていたりする場合は、獣医師に相談してください。

お腹が硬いか柔らかいかで判断できますか?

いいえ。食事を追加するかどうかを判断するために、愛犬のお腹を押さないでください。お腹の感触だけでは、適切な量かどうかを測ったり、病気の可能性を否定したりすることはできません。

愛犬がいつもお腹を空かせているように見える場合は?

フードの量、おやつ、ほかの食べ物を口にできる環境、運動量、そして数日間の様子を確認しましょう。食欲の増加が続いている場合、とくに体重の変化、飲水量や排尿の増加、嘔吐、下痢、元気の低下などを伴うときは、獣医師に相談してください。

食後のお腹の張りが緊急事態になるのは、どんなときですか?

突然のお腹の張りに加えて、何度も吐こうとして吐けない、ひどく落ち着かない、よだれが多い、歯ぐきが白っぽい、呼吸が苦しそう、ぐったりする、倒れるといった症状がある場合は、緊急の動物医療を受けてください。症状が治まるのを待ったり、自宅で対処しようとしたりしないでください。

一度の簡単なチェックより役立つ見方

愛犬の表情や食べる速さ、食後の過ごし方から、その子にとっての普段の様子を知ることはできますが、それだけで適切な量を決めたり、新たな食欲の変化の原因を説明したりすることはできません。フードを計量し、おやつなども含めて管理し、時間をかけて体の状態と体重を観察しましょう。様子に変化があったり、愛犬の具合が悪そうだったりする場合は、獣医師に相談してください。

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