子犬の体重や体格が増えない理由と、次にできること

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室内でフードボウルとメジャーのそばに座るゴールデンの子犬

子犬が思ったより小さく見えたり、成長が止まったように感じたりしても、1回の体重測定や比較写真だけで原因を判断しないでください。犬は成長のペースがそれぞれ異なり、健康な小型犬は同じ月齢の大型犬の子犬とは見た目が大きく違うことがあります。大切なのは、月齢、犬種または予想される成犬時の大きさ、体つき、食事量、全身状態に照らして、無理のない成長の傾向をたどっているかどうかです。体重の停滞が続く、体重が減少傾向にある、その他の症状が見られる場合は、獣医師の診察を受けましょう。

まず、「成長していない」とはどういう状態かを整理しましょう

飼い主が「成長していない」と感じるとき、子犬の身長が伸びていない、体重が増えていない、同胎の子犬よりかなり小さい、やせて見えるといった意味が考えられます。これらは同じことではありません。子犬は身長の成長が落ち着いた後も、筋肉や体脂肪が増えることがあります。また、ミックス犬の子犬は、特定の犬種の成長曲線にきれいに当てはまらない場合があります。獣医師は、1つの数値だけでなく、継続的な体重の記録、体つき、身体検査、家系や犬種の情報を総合して判断できます。

子犬の成長にはどのような個体差がある?

小型犬は中型犬より早く成犬時の大きさに達することが多く、大型犬や超大型犬では2歳頃まで骨格の成長が続く場合があります。アメリカン・ケネル・クラブによると、小型犬は生後6~8か月頃、中型犬は約12か月頃、大型犬や超大型犬は一般に12~18か月頃に成長が落ち着くことが多いとされています。ただし、非常に大きな犬ではさらに時間がかかることもあります。これらはおおよその目安であり、合否を決める期限ではありません。

子犬の成長に伴い、成長板は徐々に硬くなります。骨が成犬時の長さに達した後も、筋肉や体組成は変化し続けることがあります。ミックス犬としてのルーツ、性別、遺伝、幼少期の栄養状態、健康状態によっても成長のパターンは変わります。活発で、体つきが安定し、食欲や便が正常で、成長の傾向が順調であれば、体格が小さいからといって必ずしも成長不全とは限りません。

子犬の成長が遅くなる原因は?

1. 犬種や家系による自然な個体差

犬種による体の大きさは、成長の時期に差が出る主な理由の1つです。トイ種の子犬と超大型犬の子犬を、同じ成犬時期の目安で判断するべきではありません。両親や成犬時の大きさがわからないミックス犬では、予測が難しいこともあります。これは個体差を説明する根拠のある要因であり、体重や体つきが実際に低下している場合まで見過ごしてよいという意味ではありません。

2. 食事や与え方が成長に必要な量と合っていない

成長期の子犬には、成長用に配合された、栄養バランスの取れた総合栄養食が必要です。ラベルに記載された栄養適合性表示を確認し、そのフードが愛犬の成犬時に見込まれる体格に合っているか、獣医師に相談しましょう。大型犬や超大型犬では、成長中の骨が栄養不足にも過剰にも影響を受けやすいため、カルシウムとエネルギーのバランスに特に注意が必要です。

与えているフードの量を量り、毎日の食事全体にはおやつやガムも含めて考え、ほかのペットが食事の一部を食べていないか確認しましょう。口の痛み、ストレス、食事中の競争、急なフード変更、噛みにくさなどが原因で、子犬の食事量が減ることもあります。獣医師に相談せず、カルシウムやビタミン製品、体重増加用パウダー、高カロリーフードを加えないでください。栄養を追加することで、最初の問題を解決するどころか、別の成長上の問題を招くことがあります。

3. 寄生虫が栄養状態や血液の健康に影響することがある

鉤虫などの腸内寄生虫は、子犬にとって重要な問題です。腸の病気、失血、下痢、体つきのやせにつながることがあり、授乳中や汚染された環境を通じて感染する場合もあります。寄生虫に感染していても食欲がある子犬はいるため、食欲だけで寄生虫の可能性を否定することはできません。

飼い主がノミ取り combで犬の被毛をやさしく確認している様子

寄生虫の予防や検査は、獣医師の指示、製品のラベル、地域での感染リスク、子犬の月齢や健康状態に従って行いましょう。すべての犬に安全な、共通の駆虫スケジュールはありません。成長や便の変化が気になる場合、カレンダーの予定だけでは便検査の代わりになりません。日頃の観察に役立つ情報は、こちらのガイドをご覧ください。 犬に見られる寄生虫の初期サイン

4. 消化や栄養の吸収に問題がある可能性

子犬が喜んで食べているのにやせたまま、体重が減る、慢性的に軟便が続く、量が異常に多い便や脂っぽい便が出る、何度も嘔吐するといった場合、問題は食事量の不足ではないかもしれません。吸収不良とは、栄養素が正常に消化・吸収されない状態です。原因の1つとして膵外分泌不全が考えられるほか、腸の病気が関係していることもあります。こうした症状がある場合は、思いつきでフードを次々に変えるのではなく、獣医師の診察を受けて原因を調べる必要があります。

下痢がないからといって消化が正常だとは限らず、下痢があっても原因を1つに絞ることはできません。診察時には、最近の食事内容と便の状態を簡単にまとめて持参しましょう。獣医師は、診察結果や経過に応じて、便検査、血液検査、画像検査などを行うことがあります。

5. まれに見られる先天性・内分泌性・発達性の病気

まれに、成長ホルモン、下垂体、骨格などに関わる病気や、ほかの器官の異常が成長に影響することがあります。若齢発症の汎下垂体機能低下症は、成長不全や、子犬の毛が抜け替わらず残るといった変化を引き起こすことがある、まれな病気の1つです。発達性の骨の病気では、痛み、跛行、腫れ、脚の発達異常などが見られることもあります。こうした病気は、写真やフードのラベル、自宅用の成長計算ツールだけでは確認できません。

大切なのは、最初からまれな病気を探すことではありません。まずは成長の傾向と目に見える症状を確認し、まれな病気を検査計画に含めるべきかどうかは獣医師に判断してもらいましょう。

6. 運動は大切ですが、成長を促す治療ではありません

月齢に合った運動は心身の健康を支えますが、「運動させて子犬を大きくする」ことは安全な成長法ではありません。成長板が成熟するまで、子犬には短時間で無理のない運動と、繰り返し衝撃の大きい運動を避ける配慮が必要です。痛がる、足を引きずる、動きたがらない、いつもより疲れているといった様子がある場合は、無理に続けず運動量を減らし、獣医師に連絡してください。

飼い主の横をリードにつながれて落ち着いて歩く子犬

自宅で成長の傾向を確認する方法

自宅での記録だけで成長の病気を診断することはできませんが、変化の傾向を把握し、動物病院での診察をより有意義にするのに役立ちます。

  1. 基本情報を記録する: 月齢、性別、犬種またはミックス犬としての最も妥当な推定、現在の体重、わかる場合は予想される成犬時の体重範囲を記録します。
  2. 同じ条件で測る: 同じ体重計を使い、できるだけ似た条件で測定しましょう。成長中の子犬の多くは、1回の数値に反応するより、1週間ごとの変化を見るほうが役立ちます。非常に幼い子犬や体調に不安のある子犬では、獣医師と相談して測定スケジュールを決める必要があります。
  3. 数値以外にも目を向ける: WSAVAのボディコンディション・チャートを、体つきを学ぶための参考資料として活用しましょう。適正な体つきの犬では、軽く脂肪に覆われた肋骨に無理なく触れられ、腰のくびれと腹部の引き上がりが確認できます。被毛の厚さや犬種特有の体型によって、見た目だけで判断しにくいこともあります。
  4. 食事量を正確に記録する: 食事を量り、おやつやガムも記録し、食べ残しや嘔吐がないか、ほかのペットに食べられていないかを確認します。
  5. そのほかの変化も書き留める: 便の状態、嘔吐、食欲、飲水量、元気、咳、かゆみ、歯ぐきの色が pale、痛み、活動量などを記録しましょう。歩き方や食事中の様子に気になる点があれば、短い動画を撮っておくと診察時に役立つことがあります。

観察のポイント: 日付を付けた簡単な記録があれば、1枚の「ビフォー・アフター」写真よりも、成長の経過をはっきり把握できます。大きく食事を変えたりサプリメントを追加したりする前に、その記録とフードのパッケージを獣医師に見せましょう。

成長していない子犬は、いつ獣医師に診てもらうべきですか?

繰り返し測定しても体重が増えない、または減っている、体つきが痩せてきた、食べたものを吐いてしまう、食欲に変化がある、便の異常が続いている、あるいは犬種やこれまでの経過から見て発達が進んでいない場合は、動物病院を受診しましょう。獣医師は、その子がもともと小柄なだけなのか、体で利用できる栄養が十分に取れていないのか、それとも基礎疾患があるのかを確認できます。

ぐったりして動けない、著しい元気消失、歯ぐきが青白いまたは白い、呼吸が苦しそう、強い痛み、嘔吐や下痢を繰り返す、血便や黒い便、お腹が張って痛がる、水も飲み込めない、または非常に幼い子犬が食べようとしない場合は、すぐに動物病院を受診してください。これらは緊急事態のサインである可能性があり、自宅で食事を増やしたり、サプリメントや手元に残っている薬を与えたりして対処すべきではありません。

よくある質問

きょうだいの子犬より小さいと、発育不全ということですか?

必ずしもそうとは限りません。犬種、家系的な体格、性別、混血の背景、そして通常の成長スパートが起こる時期など、さまざまな要素が関係します。きょうだい犬との写真だけで判断せず、体重などの継続的な変化と体つきを確認しましょう。減少傾向が見られたり、ほかの症状があったりする場合は、獣医師に相談してください。

寄生虫が原因で、子犬の成長が止まることはありますか?

一部の腸内寄生虫は、特に子犬で、体つきが悪くなる、下痢、出血、成長の遅れにつながることがあります。食欲や見た目だけで、寄生虫の有無を判断することはできません。月齢に合った予防や糞便検査について、獣医師に相談しましょう。

子犬が小さく見える場合、食事を増やしたりカルシウムを足したりすべきですか?

獣医師の指導なしに、食事量を大幅に増やしたり、カルシウムやビタミンを追加したりしないでください。成長期用の総合栄養食には、必要な栄養素がすでに含まれているはずです。エネルギーやミネラルの過剰摂取は、骨格の発達に悪影響を及ぼすことがあります。まずは、フードの種類、給与量、体つき、健康状態を確認しましょう。

たくさん食べるのに体重が増えない場合は、どうすればよいですか?

食欲があるのに体重が増えない場合、寄生虫、消化や栄養の吸収に関する問題、その他の病気が関係していることがあります。食事量、便、体重、そのほかの変化を記録し、単にカロリーが足りないと決めつけず、獣医師の診察を受けましょう。

発育不全は改善できますか?

原因や、症状が続いている期間、骨やほかの器官への影響によって異なります。原因を特定して適切に対処することで改善する問題もあれば、長期的な影響が残るものもあります。記事だけで一頭一頭の犬の経過を予測することはできないため、診断と治療方針は獣医療チームに判断してもらいましょう。

この成長ガイドの参考資料

子犬の成長は、ほかの犬との競争ではなく、状況を踏まえた変化の傾向として捉えるのが適切です。記録を続け、成長期用の総合栄養食を与え、自己判断でサプリメントや薬を使わないようにしましょう。成長の経過や子犬の健康状態に変化があれば、獣医師に相談してください。

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