犬をお風呂に入れないほうがいいときの3つのチェックポイント
目次
愛犬を洗わないほうがよいとき
シャンプーは汚れや塩分、においを落とすのに役立ちますが、どの犬にも、どんな汚れにも適しているとは限りません。お湯を出す前に、次の3つを確認しましょう。これは一般的なケアに関する情報であり、診断や獣医師の助言に代わるものではありません。

1. 愛犬の体調が悪い、けがをしている、または痛がっている
嘔吐している、力がない、いつもより疲れている、呼吸が苦しそう、明らかに痛がっている、触られるのを嫌がるといった場合は、全身を洗うのを延期しましょう。皮膚の炎症や傷口、最近受けた手術についても、獣医療チームから洗い方の指示を受けていない限り同様です。体を動かしたりこすったりすると負担が増えたり、痛む部分を刺激したりすることがあります。また、シャンプーをしても体調不良の原因が解決するわけではありません。
汚れているのが小さな部分だけで、愛犬がつらそうでなければ、ひとまずやさしく拭くだけで十分な場合があります。切開部や痛む部分をこすったり、獣医師の勧めなしに刺激のある皮膚へ製品を塗ったりしないでください。症状が新しく現れた、悪化している、または繰り返している場合は、獣医師に相談しましょう。
2. 製品や獣医療処置のため、被毛を濡らしてはいけない
最近、スポットオン製品、薬用シャンプー、傷の手当て、手術などの獣医療処置を受けた場合は、洗う前に確認しましょう。製品や処置によって指示は異なるため、「何時間」「何日」と一律に考えず、製品のラベルや動物病院の指示に従ってください。指示がよく分からない場合は、被毛を濡らす前に処方・処置を行った動物病院へ確認しましょう。
ワクチン接種を受けたことだけで、入浴を一律に禁止する必要はありません。ただし、接種後に痛がったり、疲れたり、つらそうにしたりすることはあります。接種後に体調が悪そうな場合は、急がない入浴を延期し、動物病院に相談してください。呼吸困難、ぐったりする、顔の腫れやじんましん、嘔吐が続く、激しい下痢がある場合は、すぐに獣医療機関を受診しましょう。

3. 愛犬を暖かく、乾いた状態で落ち着かせておける環境がない
屋外での入浴は、天候や室温が寒い、風が強い、湿度が高い場合や、愛犬を完全にすすいで乾かせない場合は避けましょう。被毛が濡れていると、寒さへの対処が難しくなることがあります。特に子犬やシニア犬、小型犬、短毛の犬、健康上の不安がある犬は注意が必要です。無理なく暖かく過ごせる場所を選び、ぬるま湯を使い、すぐ手に取れる場所に清潔なタオルを用意しましょう。熱いお湯や強い熱風だけに頼って犬を乾かすのはやめてください。
愛犬が強いストレスを感じている場合も、いったん中止する理由になります。唇をなめる、あくびをする、しっぽを巻く、動かず固まる、身をすくめる、逃げようとするなどの様子は、負担が大きすぎるサインです。滑りにくい場所を使い、カップや水圧の弱いシャワーを選び、休憩をはさみながら、落ち着いた声かけやごほうびを取り入れましょう。怖がっている犬を無理に浴槽へ入れないでください。後で汚れた部分だけを少しずつきれいにするか、無理のない方法を大切にするグルーマーや動物病院のスタッフに、扱い方を相談しましょう。

いつもの入浴前に確認したいこと
- 体調: 愛犬は意識がはっきりしていて、普段どおりに動き、やさしく触れられても嫌がりませんか?
- 皮膚: 傷口や炎症のある部分、まず獣医師に相談したほうがよい痛む場所はありませんか?
- 製品: 犬用のシャンプーを使っていますか? 製品や動物病院からの指示を確認しましたか?
- 環境: 安定した滑りにくい場所、適温の水、十分にすすげる環境、乾かすための暖かい場所を用意できますか?
- 無理のない進め方: 押さえつけたり無理強いしたりせず、愛犬に休憩を取らせられますか?
愛犬が落ち着いているときに、まず抜け毛や表面の汚れをブラッシングで取り除きましょう。犬用シャンプーを使い、目や耳に石けんが入らないように注意し、ぬるつきが残らなくなるまですすいでから、被毛をタオルで押さえるように乾かします。ペット用ドライヤーを使う場合は、低温または冷風に設定して動かし続け、愛犬が嫌がったら中止してください。入浴の頻度は被毛の状態や生活環境、健康上の needs によって異なるため、すべての犬に共通する決まった間隔はありません。
落ち着いて一つずつ進める方法は、こちらの 犬の入浴ガイドをご覧ください。天候に合わせた入浴なら、こちらの 冬のグルーミングのポイント が、被毛や足のお手入れを負担少なく計画するのに役立ちます。暖かい季節の足まわりのお手入れについては、 夏の足まわりグルーミングガイドをご覧ください。
獣医師に相談するタイミング
傷口、痛みや炎症のある皮膚、かゆみを繰り返す、赤みやぶつぶつがある、入浴後にいつもと違うにおいがするといった場合は、獣医師に相談してください。ぐったりする、呼吸が苦しそう、激しい痛み、出血が止まらない、突然力が入らない・混乱している、嘔吐や下痢を繰り返すといった場合は、すぐに受診しましょう。寒さにさらされた後に愛犬が震えている、力がない、意識がもうろうとしている、呼吸が遅い場合は、屋内へ移して速やかに獣医師へ連絡してください。痛む皮膚をこすったり、直接熱を当てたりしないでください。
愛犬が化学薬品、油、薬、その他の有害な可能性がある物質の上を転がってしまった場合は、洗い方を決める前に獣医師またはペットの中毒相談窓口へ連絡してください。家庭用洗剤や溶剤のどれが犬の被毛に安全か、自己判断しないでください。
よくある質問
ワクチン接種後に犬を洗うのは危険ですか?
ワクチン接種だけを理由に、入浴を一律に禁止する必要はありません。ただし、愛犬が痛がっている、疲れている、熱がある、または何らかの反応を示している場合は、急がない入浴を延期し、接種を行った動物病院へ連絡してください。獣医師から個別の指示を受けている場合は、それに従いましょう。
迎えたばかりの子犬は、すぐに洗っても大丈夫ですか?
すべての犬に当てはまる、信頼できる一律の待機期間はありません。子犬の月齢や健康状態、負担なく過ごせるか、体を温かく保てるかを考慮し、判断に迷う場合は獣医師に相談しましょう。少し汚れただけなら、全身を洗うよりも、汚れた部分だけをやさしく拭くほうが負担が少ないことがあります。
愛犬が泥だらけなのに、お風呂に入れられないときはどうすればよいですか?
まずは愛犬が落ち着くのを待ち、嫌がらないようならブラッシングするか、汚れた部分だけをやさしく拭いてみましょう。被毛に有害な物質が付着している可能性がある場合や、愛犬が苦しそうにしていたり痛がったりしている場合は、自分で洗う前に獣医師へ連絡してください。
犬はどのくらいの頻度でシャンプーすればよいですか?
被毛の状態や生活環境、犬自身の健康状態によって異なります。犬用の安全な製品を使い、必要なときだけ洗いましょう。皮膚や被毛のトラブルを繰り返している場合は、シャンプーの頻度について獣医師に相談してください。
愛犬が無理なく受けられるお風呂が、いちばん安全です
愛犬の体調がすぐれないとき、治療を受けたばかりのとき、寒がっているとき、濡れているとき、または怖がっているときは、延期したり、汚れた部分だけを拭いたり、獣医師に相談したりするほうがよい場合があります。まず愛犬の様子と製品の使用方法を確認し、無理のないようやさしくケアしましょう。休みたがる様子があれば、すぐに中止してください。