犬のおやつ10%ルール:1日のカロリーを計算する

読了時間
3分で読めます
公開済み
10% 犬のおやつのルール:おやつのカロリーを計算する

少量のトレーニング用おやつでも、気づかないうちに犬の1日の摂取カロリーのかなりの部分を占めることがあります。量を管理する計算はシンプルです。

1日のおやつ用カロリー上限 = 1日の目標カロリー × 0.10

次に、その上限を与えられる量に換算します。

実際に与えられるおやつの数 = 1日のおやつ用カロリー上限 ÷ おやつ1個あたりのkcal

小数点以下は切り捨て、その日に与えたカロリーを含むごほうびをすべて合計し、算出した数値はあくまで計画上の上限として扱いましょう。10%おやつルールは、主食が総合栄養食である犬に対する一般的な目安であり、すべての犬に当てはまる個別の指示ではありません。アメリカ動物病院協会(AAHA)と世界小動物獣医師会(WSAVA)は、おやつなどの総合栄養食ではない食品は、1日の総摂取カロリーの10%以下に抑え、残りを総合栄養食で補うことを一般的な目安として示しています。 AAHAの給餌計画に関するガイダンス と WSAVAのおやつに関する給餌ガイダンス も、この基準を支持しています。

つまり、本当に大切なのは10%を掛けることではありません。適切な1日の目標カロリーを設定し、おやつの表示を正しく読み、見落としがちなごほうびも含めてカロリーを数え、その計画が愛犬の健康状態や体型に合っているかを確認することです。

犬にとって 10%のおやつルール とは?

10%おやつルールとは、おやつなどカロリーを含む追加の食品から摂取するカロリーを、犬の1日の総摂取カロリーの10%以下に抑えるという一般的な目安です。この目安が適している場合、残りの90%以上は、犬の総合栄養食である主食から摂取します。

「 一般に 」という点が重要です。10%という数値は、栄養管理のための目安であって、すべての犬が同じ割合のおやつを食べられることや、すべてのおやつが安全であることを保証するものではありません。病気や食物過敏症がある犬、療法食を与えている犬、特別なライフステージにある犬、体型に問題がある犬、体重管理中の犬などは、獣医師の判断により別の調整が必要になる場合があります。

適切な総合栄養食を食べている健康な成犬であれば、このルールを使うことで、ごほうびが徐々に主食の代わりになりすぎるのを防ぎやすくなります。おやつ、人の食べ物、噛むためのもの、サプリメント、薬を飲ませるための食品は、すべてカロリーに加算される可能性があります。AAHAの栄養ガイドラインでは、総合栄養食ではない、または栄養バランスの偏った食品からの摂取カロリーが1日の総摂取カロリーの10%を超えることを、栄養上のリスク要因としています。こうした食品は余分なエネルギーを加え、主食から供給される栄養素を薄める可能性があるためです。 AAHAの栄養リスクに関するガイダンス では、このカテゴリーに市販のおやつ、人の食べ物、噛むための骨、サプリメント、薬を飲ませるための食品などが含まれる場合があると説明しています。

犬のおやつの1日分のカロリー上限を計算する方法
1日の目標カロリー量を起点に、そのうち最大10%を、おやつやその他のカロリーを含む追加分に充てます。

計算式をわかりやすく説明すると

次の3ステップで計算します:

  1. 犬の1日の目標カロリー量を 1日あたりのキロカロリー(通常はkcal/dayと表記)で確認します。
  2. その数値に0.10を掛けます。
  3. 算出したおやつ用カロリー枠を、実際に与えるおやつ1個あたりのカロリーで割ります。

たとえば、犬の1日の目標カロリー量が600 kcalの場合:

600 kcal × 0.10 = 60 kcal available for treats and other extras

おやつ1個が5 kcalなら:

60 kcal ÷ 5 kcal per treat = 12 treats

したがって、実際に与えられる上限は そのおやつを1日12個です。犬が薬と一緒に10 kcal分のフードも食べる場合、おやつに使えるのは50 kcalだけです:

60 kcal total extra-food budget − 10 kcal medication food = 50 kcal
50 kcal ÷ 5 kcal per treat = 10 treats

この計算が成り立つのは、最初に設定した目標カロリー量と、おやつ1個あたりのkcalが、ある程度正確な場合に限られます。

10%の対象になるものは?

カロリーを含み、総合栄養食としての1日分のフードにまだ含まれていない食べ物は、すべて数に入れます。たとえば:

  • 市販のビスケット、ソフトタイプのおやつ、トレーニング用おやつ、デンタルガム、ジャーキー
  • トレーニング中に与えるドライフード
  • 人の食べ物や食べ残し
  • 薬を隠すために使う人間の食べ物
  • 薬を与えるために使うピーナッツバター、チーズ、肉、缶詰フードなど
  • カロリーを含む果物や野菜
  • カロリーを含むサプリメント
  • カロリーが分かっている、または推定できるガムや骨
  • 知育トイ、リックマット、エンリッチメントトイに詰めるフード

実際に考えるべきことは、次の点です。 予定していた主食とは別に、その食べ物を犬の口に入れたか? はいの場合は、どこかに記録しておきましょう。栄養価があるか、安全か、与えてよいものかは、それとは別に考えるべき問題です。

2023年に犬の飼育者716人を対象に行われた横断調査では、報告された総食事量に占めるおやつの割合の中央値は15%でした。また、人間の食べ物や食卓の残り物を与えることと、飼育者が認識した犬の過体重または肥満との関連も確認されました。ただし、この結果は調査対象者が自己申告した行動について示したものであり、食卓の残り物が体重増加の原因であることや、個々の犬に適した摂取量を示すものではありません。 飼育者のおやつの与え方に関する研究 この研究がここで参考になるのは、毎日の摂取内容を目に見える形で記録することの大切さが分かるためです。一方で、横断研究であるため、因果関係について結論づけられる範囲には限りがあります。

犬の 1日のカロリー目標は?

まずは、現在入手できる情報の中で、愛犬にとって最も信頼できる1日のカロリー量を確認しましょう。獣医師からkcal/日の給餌プランを提示されている場合は、その数値を出発点にしてください。カップ数やグラム数しか分からない場合は、フードのカロリー表示を確認し、予定している1日の給与量をカロリーに換算します。

おやつの計算は、その基準となる1日のカロリー量が適切であってこそ役立ちます。一見正確そうな10%という結果でも、もとになった1日の目標量が大まかな推測で、犬の年齢、繁殖状態、活動量、ボディコンディション、健康状態、体重の推移に合っていなければ、誤解を招く可能性があります。

確認済みの給餌プランがある場合は、それを使いましょう

次のいずれかに当てはまる場合は、獣医師による給餌プランを出発点にするのが最適です。

  • 病気や健康上の問題がある
  • 処方食を食べている
  • 妊娠中または授乳中である
  • 成長期である
  • 痩せすぎている、または太りすぎている
  • 明らかな理由がないのに体重が減っている、または増えている
  • 食物過敏症または食物アレルギーがある
  • 食事と一緒に与える必要のある薬を服用している
  • 集中的な作業や持久運動など、通常とは異なる活動をしている

獣医療チームに、1日の目標カロリーと、おやつをその目標量に含めるべきかを確認しましょう。犬によっては、一般的な10%を目安にした方法が適しています。一方で、おやつをさらに制限したり、処方食から選んだり、おやつを与えなかったりする、より厳密な管理が必要な犬もいます。

RERとMERを理解する

獣医学の栄養学資料では、関連する2つの用語がよく使われます。

  • RER、つまり安静時エネルギー要求量で、安静時に体の基本的な機能を維持するために必要なカロリーの推定値です。
  • MER、つまり維持エネルギー要求量で、ライフステージ、活動量、繁殖状態、成長、仕事、体重管理の目標などを考慮したうえで、その犬に必要なカロリーの推定値です。

AAHAのガイドラインでは、一般的な開始時の計算方法として次の式を示しています。

RER = 70 × body weight in kilograms^0.75
MER = RER × an appropriate life-stage or clinical factor

この式では、体重をキログラムで使用します。体重がポンド表記の場合は、使用前に換算してください。

Body weight in kilograms = body weight in pounds ÷ 2.205

AAHAでは、健康な避妊・去勢済みの成犬の場合はRERの1.4~1.6倍、未避妊・未去勢の成犬の場合はRERの1.6~1.8倍など、犬に用いる一般的な開始時の係数を示しています。成長期など、ほかのライフステージには異なる係数も示されています。これらはあくまで一般的な開始時の範囲であり、その犬の状態を考慮せずに係数を選ぶための指示ではありません。 AAHAのRER・MER計算ガイド では、計算式を説明し、体重やボディコンディションに応じて調整することの重要性を示しています。

体重だけでは不十分な理由

同じ体重の犬でも、1日に必要なカロリーは異なる場合があります。筋肉量、活動量、年齢、繁殖に関する状態、代謝、健康状態、実際の運動量などに違いがあるためです。

成犬のエネルギー必要量に関するメタ分析では、29件の文献に含まれる70の試験群を統合し、犬ごと、また飼育環境ごとに、維持に必要なエネルギー量には大きなばらつきがあると報告されています。この分析は、体重だけを個々の犬に必要な量の正確な予測値として使うことには注意が必要だと示しています。10%のトリーツルールを検証したものではなく、個別のカロリー摂取指示として使うべきものでもありません。 成犬のエネルギー必要量に関するメタ分析は こうした不確実性を理解するうえで役立つ情報です。

二重標識水を用いた、より小規模な方法研究では、限られた期間にわたり、猫3匹と犬2匹のエネルギー消費量だけが測定されました。対象数が少ないため、この研究は個体差を考えるための参考にはなりますが、家庭での給餌量を決める計算式として使えるものではありません。 自由に生活する動物のエネルギー消費量を調べた研究は 同じ実用的な教訓を示しています。推定値は出発点にすぎず、その犬に合っているかを確認する必要があります。

また、基本的な入力項目を整理するには、ショップで利用できる計画ツールの ドッグフード計算機 なども活用できます。ただし、結果は個別の獣医療に基づく指示ではなく、あくまで計画を立てるための目安として扱ってください。

実用的な確認ポイント

0.10を掛ける前に、次の点を確認しましょう。

  • 1日の数値は、kcal/日で示されていますか?
  • 犬の現在の体重、または獣医師が設定した目標体重に基づいていますか?
  • 犬のライフステージや健康状態が考慮されていますか?
  • 1日分の総カロリー目標ですか、それとも1食分のカロリーだけですか?
  • トリーツのカロリーはすでに含まれていますか?
  • その数値を設定してから、犬の体重やボディコンディションに変化はありましたか?

これらの質問に答えられない場合は、不確かな点を書き留めておきましょう。大まかな計画を立てるための話し合いに計算を使うことはできますが、結果を正確な数値として扱わないでください。

愛犬の1日の摂取カロリーの 10%をどのように計算しますか?

愛犬の1日の目標摂取カロリーに0.10を掛けます。この結果が、一般的な10%の考え方に基づく、おやつやその他のカロリーを含む追加分の計画上限です。

Daily calorie target × 0.10 = daily treat-calorie budget

単位もそのまま確認しましょう。目標が1日450 kcalなら、結果は1日45 kcalです。目標が1日850 kcalなら、結果は1日85 kcalです。

計画用のカロリー予算を計算する

1日の目標摂取カロリーと、おやつ1個あたりの確認済みカロリーを入力してください。結果は、一般的な10%の考え方に基づく計画上限であり、愛犬ごとの必要カロリーを示すものではありません。

計算例: おやつやその他の追加分に60 kcal、または他の追加分を数える前ならおやつ12個です。

計算機が行うのは計算のみです。1日の目標摂取カロリーを確認し、薬を飲ませるためのフードなど、その他の追加分も含めて数え、最後に算出したおやつの個数は切り捨てて整数にしてください。

計算例

以下は仮の数値を使った計算例です。計算方法のみを示したものであり、特定の体重の犬に記載された目標摂取カロリーを与えるべきだという意味ではありません。

仮のおやつ用1日カロリー予算
仮の1日の目標摂取カロリー 計算式 1日のおやつ用カロリー予算
300 kcal/日 300 × 0.10 30 kcal/日
450 kcal/日 450 × 0.10 45 kcal/日
600 kcal/日 600 × 0.10 60 kcal/日
850 kcal/日 850 × 0.10 85 kcal/日
1,200 kcal/日 1,200 × 0.10 120 kcal/日

必要カロリーが少ないほど、おやつに使えるカロリーの枠も小さくなります。そのため、一見ほんの少しに思えるおやつでも、小型犬やカロリーを抑えた食事計画の犬にとっては、より大きな意味を持つことがあります。

この枠は目安ではなく上限として使う

この枠は、必要なときに使える量です。すべてのカロリーを使い切るよう勧めているわけではありません。

トレーニング中に、ほめることや遊び、においを嗅ぐ機会、おもちゃ、または普段与えているフードの一部を活用しているなら、市販のおやつに予算をすべて使う必要はないかもしれません。おやつに使える上限が60 kcalの日に、ほめるごほうびなどで25 kcalを与えた場合、あと35 kcal分の余裕がありますが、無理に使い切る必要はありません。

大切なのは、完全栄養食である主食を維持しながら、犬の1日の総摂取カロリーを適切な範囲に収めることです。10%未満に収まっているからといって、おやつが栄養面で無視できる存在になるわけではありません。

犬が何種類ものおやつをもらう場合はどうすればよいでしょうか?

それぞれのおやつのカロリーを合計します。

Treat type A calories
+ Treat type B calories
+ medication-food calories
+ table-food calories
= total extra-food calories

例:

  • ソフトタイプのおやつ5個(1個あたり4 kcal):20 kcal
  • トレーニング用おやつ3個(1個あたり2 kcal):6 kcal
  • 8 kcal分の食べ物に薬を隠した場合:8 kcal
  • 10 kcalの少量の食卓からのおすそ分け:10 kcal
20 + 6 + 8 + 10 = 44 kcal

1日の予算が60 kcalなら、その日はほかの追加分に16 kcalを残せます。複数種類のおやつやごほうびを与える場合は、それぞれに別の上限を設けるよりも、合計カロリーを記録するほうが一般的に管理しやすいでしょう。

カロリー予算を おやつの個数に換算するには?

1日の​​おやつ用カロリー予算を、実際に与えるおやつ1個あたりの正確なカロリーで割り、端数は切り捨てます。

Daily treat-calorie budget ÷ kcal per treat = maximum whole-treat count

予算が60 kcalの犬の場合:

おやつの大きさで変わる、実際に与えられる個数
おやつのサイズ 計算 ほかの追加分を考慮する前の目安個数
1個あたり1 kcal 60 ÷ 1 60個
1個あたり2 kcal 60 ÷ 2 おやつ30個
1個あたり4 kcal 60 ÷ 4 おやつ15個
1個あたり5 kcal 60 ÷ 5 おやつ12個
1個あたり8 kcal 60 ÷ 8 = 7.5 おやつ7個
1個あたり12 kcal 60 ÷ 12 = 5 おやつ5個

8 kcalの例では、切り捨てが重要になります。計算上の結果は7.5ですが、おやつ7個なら合計56 kcalです。おやつ8個では64 kcalとなり、ほかの追加分を数える前から60 kcalの上限を超えてしまいます。

犬のおやつのカロリーを計量した分量に換算する
同じカロリー上限でも、それぞれのおやつの確認済みエネルギー量によって、与えられる個数は大きく異なります。

おやつの個数が大きく変わる理由

おやつの個数は、次の2つの要素で決まります。

  1. 犬の1日のカロリー予算
  2. ごほうびのカロリー量と大きさ

2 kcalのトレーニング用おやつも12 kcalのビスケットも、どちらも「おやつ1個」と呼べますが、与える量を考えるうえでは同じではありません。同様に、12 kcalのビスケットを4等分すれば、1個あたり約3 kcalとなり、実際に与えるごほうびの単位を変えられます。ただし、4つにほぼ均等に分けられる場合に限ります。

小さく分けると、こまめなトレーニングがしやすくなりますが、カロリーがなくなるわけではありません。1個3 kcalのごほうびを20個与えれば、合計はやはり約60 kcalです。

他のごほうび分も考慮して個数を決める

1日のカロリー予算が60 kcalで、以下を与える場合:

  • 薬を混ぜたフードで12 kcal
  • 噛むおやつで8 kcal
  • 人の食べ物で10 kcal

選んだトレーニング用おやつに使えるのは、30 kcalだけです:

60 − 12 − 8 − 10 = 30 kcal remaining

トレーニング用おやつが1個3 kcalなら:

30 ÷ 3 = 10 treats

最も確実なのは、まずその日に追加で与える食べ物のカロリー予算全体を確保し、残った分をその日のごほうびの機会ごとに振り分ける方法です。

適切な場合は、普段のフードをごほうびに使う

多くの犬では、普段与えている総合栄養食の一部をごほうびとして使えます。まず1日分のフードをすべて量り、そのうちトレーニングに使う分を取り分け、残りを食事の時間に与えましょう。

この方法なら、フードのカロリー密度がすでに分かっているため、カロリーを管理しやすくなります。また、総合栄養食をそのままごほうびとして使えるのもメリットです。一方で、ドライフードは特別なおやつほど犬の興味を引かないことがあり、難しい行動の練習や気が散りやすい環境では、より価値の高いごほうびが必要になる犬もいます。

普段のフードの一部を使う場合は、二重に数えないようにしましょう。食事用のボウルに入れるか、トレーニング用に取り分けるかのどちらかにします。

毎回同じ量にそろえるには、 Precision Pet Food Scoop Scale を使えば、ドライフードを重量で量れます。このツールは量を一定に保つのに役立ちますが、犬に必要なカロリー量を決めるものではありません。

ラベルのどのカロリー表示を おやつの表示?

実際に犬へ与える量に対応するカロリー値を使いましょう。最も参考になる表示は、通常、 おやつ1個あたりのkcal、 ビスケット1個あたりのkcal、 1個あたりのkcal、または1個分として明確に示された別の単位です。

米国飼料検査官協会(AAFCO)によると、ペットフードのラベルには、給与時のフード1kgあたりのキロカロリーに加え、1カップ、1缶、ビスケット1個、おやつ1個、1片など、わかりやすい単位あたりのカロリーが表示されることがあります。 AAFCOのペットフード表示ガイド では、カロリー表示の場所と読み取り方が解説されています。

計算する前に単位を確認する

ラベルには、次のような表示形式がよく使われます。

  • おやつ1個あたり5 kcal: 「おやつ1個あたりのkcal」には5を入力します。
  • 1カップあたり350 kcal: 1カップ分が何グラムあり、1回分のおやつが何グラムあるのかを確認する必要があります。
  • 1kgあたり3,500 kcal: まず1gあたりのkcalに換算し、その値におやつのグラム数を掛けます。
  • 1オンスあたり120 kcal: 必要に応じて、ごほうびの重量をオンスに換算します。
  • パッケージ全体のカロリー: おやつの大きさが均一で、パッケージに記載された個数が正確な場合に限り、個数で割ります。

1日のカロリー目安をパッケージ全体のカロリーで割るのは、パッケージの中身を一部ではなく全量与える場合に限ります。割る数は、実際に与えるごほうび1個分のカロリーを表していなければなりません。

kcal/kgをおやつ1個あたりのkcalに換算する

1kgは1,000gなので:

kcal per gram = kcal per kilogram ÷ 1,000

ラベルに3,688 kcal/kgと記載されているとします:

3,688 ÷ 1,000 = 3.688 kcal per gram

量ったおやつ1個の重さが10gの場合:

3.688 × 10 = 36.88 kcal per treat

小数第1位まで丸めると、おやつ1個あたり36.9 kcalです。AAFCOは説明用の例でこのような計算方法を用い、カップの重量がわかっている場合には、同じエネルギー密度を1カップあたりの値にも換算しています。これらは計算例であり、すべての犬用おやつに当てはまる一般的なカロリー値ではありません。 AAFCOによるカロリー含有量の換算例 では、計算の全過程を示しています。

パッケージにおやつ1個あたりのkcalが記載されていない場合は?

次のいずれかの方法を使います:

  1. 標準的な大きさのおやつを1個量り、kcal/kgまたはkcal/gから換算します。
  2. 複数のおやつをまとめて量り、合計重量を個数で割って平均重量を求めます。
  3. メーカーに、おやつ1個あたりのカロリー値を問い合わせます。
  4. 1個あたりのkcalが明記された別のおやつを選びます。
  5. おやつの大きさにばらつきがある場合は、控えめに見積もり、与える量は少なめに切り下げます。

例えば、おやつ10個の重さが80gなら、1個あたりの平均重量は8gです。ラベルに1gあたり3 kcalと記載されている場合:

8 grams × 3 kcal per gram = 24 kcal per average treat

おやつ1個あたり3kcalだと仮定した場合とは、結果が大きく異なります。

「小さい」からといって、必ずしも低カロリーとは限らない理由

やわらかく密度の高いおやつは、より大きくて軽いビスケットよりも高カロリーなことがあります。水分量、脂肪分、密度、1回分の重量は、いずれもカロリーに影響します。見た目の大きさだけで判断するのは、表示やスケールの代わりにはなりません。

おやつの大きさにばらつきがある場合は、計画を立てる際に、より大きいもの、または重いものを基準にしましょう。小さく分けて与えたい場合は、毎回同じように量るか分割し、与えた量をきちんと把握できるようにしてください。

トレーニング用のおやつが 1日の合計から抜け落ちるのを防ぐには?

トレーニングを始める前に、その日に与えるごほうびをあらかじめ小分けし、すべてのごほうびの種類を1か所に記録しましょう。あいまいになりがちな習慣を、目で確認できる1日の許容量に変えられます。

頻繁にごほうびを与える場合は、数え漏れが起こりやすくなります。飼い主は、成功するたびに小さなかけらを1つ与えても、1個ずつなら大した量ではないと感じるかもしれません。それでも、何度もトレーニングをしたり、家族がそれぞれ与えたり、薬を飲ませる場面や何気ないごほうびが重なったりすると、合計量はかなりの量になることがあります。

その日に使うトレーニング用のおやつをあらかじめ小分けする

最初のトレーニングを始める前に、その日に予定しているごほうびを小さな容器に入れておきましょう。容器が空になったら、市販のおやつとして割り当てた分は終了です。

この方法なら、与えるたびにカロリーを計算する必要はありません。小分けした合計が40kcalなら、ほかの食べ物を加える前に、おやつから摂るカロリーの上限がわかります。

何度も繰り返し練習する必要がある犬の場合は、1日分をトレーニングの時間帯ごとに分けましょう。

  • 朝のトレーニング:10kcal
  • 昼の練習:10kcal
  • 散歩や屋外での練習:10kcal
  • 夜の知育・気分転換:10kcal

分け方は自由に調整できます。ごほうびを与え始める前に、合計量を決めておくことに意味があります。

トレーニング前に犬用のごほうびを1日分ずつ小分けする
トレーニング前にごほうびを小分けしておくと、小さなかけらが積み重なる前に、1日の許容量を目で確認できます。

繰り返し与えるときは、1回分を小さくする

ごほうびは犬にとって価値のあるものである必要がありますが、大きい必要はありません。多くの行動では、パンくずほどの小さな一片でも、正しい反応ができたことを伝えるには十分です。

小さな一片が役立つのは、次のような場合です:

  • 犬に何度も繰り返し練習してもらう必要がある
  • その行動をすでによく理解している
  • 刺激の少ない環境で取り組んでいる
  • 落ち着いた行動や飼い主への注意をほめる
  • ほめる、遊ぶ、においを嗅がせるなどの機会と食べ物を組み合わせてごほうびにしている

大切なのは、 ごほうびの価値 と ごほうびの量です。特に好物であれば、1回分を小さくして使えることが多いでしょう。

食べ物、ほめ言葉、遊びなどのごほうびを使い分ける方法については、 愛犬のトレーニングに適したごほうびの選び方をご覧ください。

食べ物だけでなく、ごほうびを与えた場面も記録する

役立つ毎日の記録には、食べ物を与えた理由も含めます。

毎日のごほうび記録の例
時間または場面 食べ物 量 カロリー 与えた人
朝のトレーニング ソフトタイプのおやつ 6個 18 kcal 世話をした人
薬 缶詰フード 小さじ1杯 8 kcal 世話をした人
散歩の練習 ドライフード 15個 15 kcal 家族
夜の遊び・知育タイム ビスケット片 4個 12 kcal 給餌担当者

最後の列は、複数の人がフードやおやつを与える家庭では重要です。この列がないと、誰かが別の人がごほうびを数えたと思い込んでしまう可能性があります。

知育トイに入れたフードも記録する

知育フィーダーやリックマット、詰め物をしたおもちゃ、おやつを使った遊びに入れるフードも、すべてカウントします。食べる方法が変わっても、犬が摂取するカロリーがなくなるわけではありません。

知育遊びに計量したドライフードを使う場合は、その分を犬の1日の食事量から差し引きます。おやつを使う場合は、1日の追加フード合計に含めてください。

この 遊びながら食べられるダックパズルフィーダー は、計量したドライフードや小さなおやつを入れて、飼い主が見守りながら使うものとして紹介されています。犬の1日の食事計画にすでに含めている量だけを入れ、中に入れたものはすべてカウントしてください。

どの人間の食べ物や手作りのおやつが 該当する?

カロリーを含む手作りのおやつ、果物、野菜、食卓の食べ物、薬と一緒に与えるフードは、すべてカウントします。そのうえで、原材料の安全性と食事への適合性を別々に確認してください。

カロリー計算で分かるのは、次の1点です:

犬がどれだけのエネルギーを摂取したか?

次の点までは分かりません:

  • その食べ物は犬にとって安全か?
  • 避けるべき原材料が含まれていないか?
  • アレルギーや食物過敏症がある場合でも与えられますか?
  • 療法食を食べている犬にも適していますか?
  • 犬の年齢や健康状態に適していますか?
  • 喉に詰まらせたり、歯や消化器などに負担をかけたりするリスクはありませんか?
  • 栄養バランスのとれた食事ですか?

果物や野菜

果物や野菜のなかには、小さく切った1個あたりのカロリーが比較的少ないものもあります。ただし、「低カロリー」だからといって「カロリー計算が不要」という意味ではありません。量が多い場合や、何度も与える場合、食事量を厳密に管理している犬の場合は、必ずカロリーに含めて考えましょう。

果物や野菜のカロリーは、調理方法や量によっても変わります。同じ食品でも、小さな一切れとたっぷりの一皿では異なりますし、何も加えていない野菜と、油やバター、ソース、調味料を使って調理した野菜も同じではありません。

人の食事の取り分け

人の食事の取り分けは、レシピによって内容が異なるため、カロリーを把握しにくいものです。味付けをしていない調理済みの肉をひと口与える場合と、グラタンなどの料理や揚げ物、チーズ、デザートをひと口与える場合では、栄養価もカロリーも同じではありません。

人の食べ物を日常的に与えているなら、あらかじめ1日の量を決め、内容が一貫するようにしましょう。何人もの家族が少しずつ与えたあとで、記憶を頼りに量を見積もるのは避けてください。

前述の2023年の飼育者調査では、調査対象者のあいだで、人の食べ物や食事の取り分けと、飼い主が認識した太りすぎ・肥満との関連が見られました。この結果だけで因果関係が証明されたわけではありませんが、実用的な示唆は得られます。人の食べ物は、記録されない機会に少しずつ与えられることが多く、実際より少なく見積もりやすいのです。

手作りおやつ

手作りおやつの場合、レシピ全体の推定カロリーが分かるときは、その数値を使いましょう。全体のカロリーを、均等に分けた個数で割ります:

Total recipe calories ÷ number of pieces = kcal per piece

大きさが均一でない場合は、完成した全量を量り、1gあたりのカロリーを計算します:

Total recipe calories ÷ total finished grams = kcal per gram
kcal per gram × piece weight = kcal per piece

調理中に水分が失われると、完成後の重さが変わることがあります。可能であれば、調理または焼き上がり後の重さを使いましょう。レシピにカロリーが正確に分からない材料が含まれている場合、結果はあくまで推定値です。少なめに与え、計算結果を正確な数値として扱わないようにしてください。

手作り犬用おやつや追加で与える食べ物のカロリーを把握する
手作りの食べ物をカロリー計算に正確に含めるには、レシピまたは重さに基づく推定が必要です。

薬を飲ませるために使う食べ物

薬を飲ませるために使う食べ物も、1日の記録に含めましょう。チーズ、肉、ピルポケット、ウェットフード、ピーナッツバター、ブロスなど、食べられるものであれば何でも対象になります。

療法食を与えている場合や、食物アレルギー、腎臓病、消化器疾患、糖尿病などの病気がある場合は、薬を混ぜる食べ物にも特別な配慮が必要になることがあります。動物病院のスタッフに相談すれば、適した食べ物を選び、それに含まれるカロリーを主食のカロリーから差し引くべきか判断できます。

カロリーの合計と 栄養バランスは なぜ別々に考える必要があるのでしょうか?

カロリーの範囲内に収まるおやつでも、その犬に適しているとは限りません。カロリーを管理することで食事全体のエネルギー量は調整できますが、追加で与える食べ物が総合栄養食になるわけではありません。

総合栄養食 とは、表示されたライフステージに対して、定められた方法で与えたときに必要な栄養基準を満たすよう設計されたフードを指します。多くのおやつやスナック、サプリメントは、主食ではなく補助的に加えるものとして作られています。AAFCOのラベル表示に関する指針では、こうした補助的な製品と、栄養適合性表示があるフードが区別されています。

10%ルールは、必要な栄養素の大部分を主食から補えるよう、主食のための余地を確保するのに役立ちます。ただし、すべてのおやつの原材料が安全であることや、10%という基準を下回っていればどんな食べ物でも犬が食べられることを示すものではありません。

追加で与えるものについて確認したい3つのこと

ごほうびを与えるたびに、次の点を確認しましょう。

  1. カロリーをどれだけ追加するか?
  2. この犬にとって安全で適切か?
  3. 愛犬の栄養管理計画に合っているか?

ごほうびが、ある質問には当てはまっても、別の質問には当てはまらないことがあります。たとえば、低カロリーの食べ物でも、獣医師の指示による除去食と相性が悪い場合があります。カロリーの高い薬用の食べ物は、少量なら安全でも、1日の許容量の大部分を占めてしまうことがあります。市販のおやつはカロリー表示が明確でも、特定の食物に敏感な犬には適さない場合があります。

「 フードパズルとエンリッチメントのガイド」 は、計量した分量や知育の習慣、食事の切り替えを整理するのに役立ちます。必要な場合は、愛犬の獣医師による食事管理計画と併用し、日々の実践に役立つガイドとして活用してください。

いつものフードをごほうびに使うべきなのはどんなとき?

総合栄養食の一部をごほうびとして使うと役立つのは、次のような場合です。

  • 何度も繰り返しごほうびを与える場合
  • 愛犬に厳密な食事管理が必要な場合
  • おやつの表示が分かりにくい場合
  • 愛犬が療法食を食べている場合
  • 何種類ものおやつを管理しきれない場合
  • 愛犬が主食のフードや、その一部を取り分けたものをごほうびとして受け入れる場合

それだけが選択肢ではありません。特別なごほうびのほうがやる気を引き出せる犬もいますし、トレーニングの内容によってごほうびの価値を変える必要がある場合もあります。トレーニングの効果、カロリー管理、食事の安全性、そして愛犬全体の食事計画のバランスを考えて判断しましょう。

愛犬が おやつのカロリー上限を超えてしまったら、どうすればよいでしょうか?

一度だけ上限を超えてしまった場合は、その出来事を見直しの材料にして、通常の計画に戻しましょう。獣医療チームから具体的な指示を受けていない限り、慌てたり、食事を抜いたり、大幅な制限で埋め合わせたりする必要はありません。

まず、何をどれくらい与えたかを見積もります。おやつ、人の食べ物、薬を包むために使ったもの、その他の追加分をすべて足しましょう。量がはっきりしない場合は、できるだけ正確に見積もって記録し、翌日から管理方法を改善しましょう。

次に、上限を超えた原因を考えます。

  • おやつが思っていたより大きくありませんでしたか?
  • 表示が1個あたりのkcalではなく、kcal/kgになっていませんでしたか?
  • 複数の人が愛犬に食べ物を与えていませんでしたか?
  • 長時間のトレーニングでフードを使いませんでしたか?
  • 記録していないガムや知育用のおやつを与えていませんでしたか?
  • 1日の目標カロリー自体があいまいではありませんでしたか?
  • 愛犬がいつもより空腹そうだったり、食べ物をしきりに欲しがったりしていませんでしたか?

1日だけカロリーを多く摂ったからといって、全体の食事計画が適切かどうかは判断できません。上限超過が繰り返される、少しずつ体重が増える、空腹が続く、体型に理由の分からない変化があるといった場合は、より丁寧に見直す必要があります。

一度の大まかな見積もりだけをもとに、普段の食事量を大きく変更するのは避けてください。愛犬に病気がある場合、療法食を食べている場合、または体重管理を行っている場合は、追加のカロリーをどう扱えばよいか、獣医療チームに相談しましょう。

繰り返し実践できる仕組みとして、 ペットの食事量管理ガイド では、計量ツール、食事の記録、与えてよいおやつの量、家族で続けやすい習慣について解説しています。

どのような場合に 10%のルールだけでは不十分なのでしょうか?

一般的な10%の計算だけでは、愛犬に必要なカロリーや食事の安全性を判断できない場合があります。病気や食事制限がある場合、特別なライフステージにある場合、体型に気になる変化がある場合、または体重が大きく変化した場合は、獣医師に個別のアドバイスを求めてください。

WSAVAのおやつに関する指針では、病気や食物への過敏性がある犬、または獣医師から療法食を指示されている犬については、獣医師に相談するよう明確に勧めています。AAHAの指針でも、ライフステージ、活動量、体重管理の状況など、カロリー計画に影響するさまざまな臨床的要因が示されています。

愛犬に個別の食事指導が必要なタイミングを知る
健康状態、ライフステージ、体型、食事制限などによって計算が変わる場合は、個別のアドバイスが重要です。

愛犬に次のような特徴がある場合は、個別に相談してください。

  • 子犬である(特に成長が著しい時期)
  • 妊娠中または授乳中である
  • 糖尿病、腎臓病、肝臓病、膵炎、消化器疾患、その他の診断を受けた病気がある
  • 食物アレルギーまたは食物への過敏性が確認されている、もしくは疑われる
  • 獣医師から療法食を指示されている
  • やせすぎ、太りすぎ、または予想外に体重が変化している
  • 体型を自分では判断しにくい
  • 食事と一緒に複数の薬を与えている
  • 仕事やスポーツをしている犬、または活動量が非常に多い犬
  • 異常にお腹を空かせている、元気がない、嘔吐や下痢がある、またはその他の気になる変化が見られる犬

この記事は、太りすぎや病気、栄養不足、食物アレルギーを診断するものではありません。体型は体重計の数字だけで判断できるものではなく、必要なカロリーも単純な計算式だけで決まるものではありません。獣医師であれば、犬の状態を確認し、主食を含む食事全体を見直したうえで、その犬の状況に合った目標を設定できます。

犬が減量中の場合はどうすればよいですか?

現在与えているフードの摂取量を、そのままカロリー目標として使わないでください。すでに必要以上のカロリーを摂取している可能性があり、その摂取量の10%を単純に採用するだけでは、不適切な給餌パターンが続いてしまうことがあります。

減量は、目標とする摂取カロリーを設定し、経過を確認しながら、必要な栄養を確保できるように獣医師と計画を立てて進めましょう。おやつに使えるカロリーも、根拠のない推定値ではなく、その計画をもとに算出してください。

やせ気味の犬や、体重を維持できていない犬にも同じことが当てはまります。おやつを増やすだけでは、適切な栄養バランスを補えないままカロリーだけが増えたり、隠れた健康上の問題に対処できなかったりする可能性があります。

この計算を 毎日の習慣にするには?

毎日、次の5つの手順を同じように行いましょう。

  1. 1日の目標カロリーを書き留める。
  2. 0.10を掛けて、追加で与えられる食べ物のカロリー上限を決める。
  3. おやつやごほうび1個あたりのkcalを確認する。
  4. 薬を飲ませるための食べ物や気分転換用の食べ物も含め、すべてのごほうびをあらかじめ小分けにして記録する。
  5. 時間をかけて、体重、体型、食欲、そして獣医師と立てた食事計画を確認する。

簡単な記録表は、次のようになります。

犬のおやつカロリーを毎日計画する記録表
毎日の計画項目 記入欄
1日の目標カロリー ______ kcal
10% おやつのカロリー上限 ______ kcal
主なおやつと1個あたりのkcal ______
トレーニング用に確保する分 ______ kcal
投薬用フードの分 ______ kcal
その他の追加分 ______ kcal
これまでに与えたカロリー ______ kcal
残りのカロリー ______ kcal
食欲、体重、活動量に関するメモ ______

1日の観察チェックリスト

明日の分量を決める前に、犬に次のものを与えたか確認しましょう:

こうしたものを数日間記録すると、余分なカロリーがどこで積み重なっているのかが見えてきます。目的は、すべてのかけらを毎回量ることを恒久的な負担にすることではありません。日々の習慣を把握し、どのフードやおやつを計量して与えるべきか判断できるようにするためです。

変化があったらプランを見直す

次のような変化があった場合は、計算し直すか、与え方について獣医師に相談しましょう。

  • 犬の体重が変わった
  • 運動量が変わった
  • 避妊・去勢手術を受けた、または新しいライフステージに入った
  • 主食が変わった
  • おやつのサイズやブランドが変わった
  • トレーニングの頻度が増えた
  • 犬が薬を飲み始めた場合
  • 療法食を処方された場合
  • 食欲や体の状態に変化があった場合

フードのラベル表示は変わることがあり、同じパッケージ内でもおやつの大きさにはばらつきがあります。新しい商品を開封したときや、おやつのサイズを変えたときは、カロリー表示をもう一度確認しましょう。

よくある質問

犬はおやつから何カロリーまで摂取できますか?

一般的な10%の目安では、犬に適した1日の摂取カロリー目標に0.10を掛けます。たとえば、1日の目標が500 kcalの場合、おやつやその他の追加食品に充てられるカロリーは50 kcalです。

この上限には、市販のおやつだけでなく、カロリーを含む追加食品すべてが含まれます。持病や食物過敏症がある犬、療法食を食べている犬、特別なライフステージにある犬、体重管理中の犬は、上限が異なる場合があります。

10%のおやつの目安は、犬の体重を基準にしていますか?

この目安は、犬の体重を直接基準にするのではなく、1日の摂取カロリー目標を基にしています。体重は1日に必要なエネルギー量を推定する際の参考になりますが、ライフステージ、運動量、繁殖状態、健康状態、体型なども考慮する必要があります。

体重を基にした計算式は、出発点として役立ちます。ただし、すべての犬に当てはまる正確な必要カロリーを決められるわけではありません。

おやつも犬の1日の摂取カロリーに含まれますか?

はい。おやつは1日の総摂取カロリーの一部として数えます。食卓から与える食べ物、薬を飲ませるためのフード、カロリーを含むサプリメント、噛むおもちゃ、デンタルおやつ、知育トイに入れるフードも同様です。

おやつの分を考慮せずに追加すると、犬は計画していた1日の量を超えてカロリーを摂取することになります。

おやつを与えるときは、普段のフードを減らすべきですか?

多くの場合、おやつのカロリーは犬の1日の総摂取量の中で調整する必要がありますが、具体的な調整方法は給餌計画によって異なります。標準的な食事をしている健康な犬であれば、普段のフードの一部をおやつ用に取り分けたり、フードの量を少し調整したりできる場合があります。子犬、療法食を食べている犬、持病のある犬、体重管理中の犬については、主食を変更する前に獣医師へ相談してください。

おやつのカロリーが正確に分からないからといって、総合栄養食を大幅に減らさないでください。

おやつ1個あたりではなく、kcal/kgで表示されている場合はどうすればよいですか?

kcal/kgを1,000で割って、1gあたりのkcalに換算します。次に、1gあたりのkcalにおやつ1個の重量を掛けます。

kcal per treat = kcal per kilogram ÷ 1,000 × grams per treat

ラベルに3,000 kcal/kgと記載されていて、おやつ1個の重さが8gの場合:

3,000 ÷ 1,000 = 3 kcal per gram
3 kcal per gram × 8 grams = 24 kcal per treat

おやつの重さにばらつきがある場合は、はかりを使うか、大きいほうのサイズを基準にして、少なめに見積もりましょう。

野菜を無制限のおやつとして与えてもよいですか?

どんな食べ物でも無制限に与えてよいとは考えないでください。味付けをしていない野菜の中には、少量ならカロリーへの影響が小さいものもありますが、調理方法や量、犬の健康状態、普段の食事内容も考慮する必要があります。通常の量を与える場合は、1日の追加分としてカウントし、不安があるときは食材の安全性を確認してください。

低カロリーのおやつなら、いつでもよりよい選択ですか?

低カロリーのおやつは、頻繁なトレーニングに使いやすいというメリットがあります。ただし、選ぶ際に考慮すべきなのはカロリーだけではありません。原材料、犬の食事制限、おやつの大きさ、そして犬が本当にごほうびとして喜ぶかどうかも確認しましょう。

低カロリーのおやつでも、繰り返し与えればカロリーになります。1日の合計量を意識することが大切です。

ごほうびをたくさん必要とする犬のおやつ量は、どのように計算すればよいですか?

おやつを小さく分け、適している場合は普段の総合栄養食の一部をトレーニング用に取り分け、1日分のごほうびをあらかじめ小分けにしておきましょう。食べ物だけでなく、ほめることや遊び、においを嗅がせること、おもちゃで遊ばせることなど、ほかのごほうびを組み合わせる方法もあります。

計算方法は変わりません。

Daily calorie target × 0.10 = total daily extras budget
Total daily extras budget ÷ kcal per reward unit = practical reward count

複数の種類のごほうびを与える場合は、それぞれの分を同じ1日のカロリー枠から差し引いてください。

10%ルールは、歯みがき用ガムや投薬用フードにも当てはまりますか?

カロリーを含む歯みがき用ガムや投薬用フードは、同じカロリー管理の対象として考えましょう。適しているかどうかは、原材料や硬さ、犬の健康状態、獣医師の指示によっても異なります。

ガムの中には、カロリー表示が不明確だったり、商品によって値が異なったりするものがあります。カロリーへの影響を判断できない場合は、無視できる量だと決めつけず、メーカーや獣医療チームに確認してください。

犬のおやつカロリー計算機を使うべきですか?

計算機を使えば計算ミスを減らせますが、1日の目標カロリーが適切かどうかや、特定のおやつが愛犬に安全かどうかを判断することはできません。役立つ計算機には、次の項目を入力できる機能が必要です。

  • 1日の目標カロリー
  • おやつに充てる1日の割合
  • 実際のおやつ1個あたりのkcal、または確認済みの換算値
  • 投薬、ガム、人の食べ物など、すでに使ったカロリーやその他の追加分

計算結果は計画上の上限として扱い、切り捨てて考えてください。病気や食事管理、年齢、体重管理に関する懸念がある犬については、獣医師のアドバイスに代わるものではありません。

簡潔な手順で 節約する

新しいおやつを選んだり、愛犬の食習慣を変えたりするときは、毎回次の手順に沿って確認しましょう。

1. Confirm the daily calorie target.
2. Multiply the target by 0.10.
3. Check the treat's kcal-per-piece value.
4. Convert from kcal/kg or kcal/cup if necessary.
5. Divide the budget by kcal per treat.
6. Round down.
7. Subtract calories for medication food, chews, table food, and other extras.
8. Pre-portion the remaining rewards.
9. Watch weight, body condition, appetite, and the veterinary plan.

おやつの10%ルールは、気づきにくい習慣を具体的な数字に置き換えることで、最も役立ちます。まず1日の摂取カロリーを確認または設定し、10%を計算して、1個あたりの正しいkcalを確認します。その数で割って切り捨て、1日に与えたごほうびをすべて記録しましょう。 1日の食事量と分量管理に関するガイダンス を参考に、食事やラベル、分量、体型の変化と、おやつから摂るカロリーを照らし合わせて管理しましょう。

必要なカロリー量がはっきりしない場合や、愛犬に持病、食事制限、特別な成長段階、標準から外れた体型、原因の分からない体重変化がある場合は、主食を大きく変更する前に、獣医療チームへ相談しながら計算してください。