暮らしに合う小型犬の選び方

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明るい家の中で飼い主とくつろぐ小型犬
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どの家庭にも当てはまる、唯一の「最高の」小型犬がいるわけではありません。最も納得のいく選択は、毎日用意できる生活リズムに、その犬の運動量、鳴き声の大きさ、被毛の手入れ、社会性、性格が合っていることです。体が小さい犬は抱き上げやすく、コンパクトな住まいでも暮らしやすい場合がありますが、小さいからといって必ずしも静かで手がかからず、少ない運動で満足するとは限りません。

このガイドでは、あなたが実際に送っている暮らしに照らして、代表的な小型犬を比較します。犬種名に注目する前に、住まいの規則、毎日のスケジュール、子ども、ほかのペット、グルーミングにかけられる費用、しつけに使える時間を考えてみましょう。保護犬を迎えることも考えているなら、預かり家庭で暮らす成犬は、その犬自身の運動量、人とのなじみやすさ、室内での過ごし方について、参考になる情報を得やすいかもしれません。

まずは、提供できる暮らしから考えましょう

アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)は、見た目だけで選ぶのではなく、犬の体格、運動量、グルーミングの必要性、性格を家庭の環境に合わせることを勧めています。 AKCのライフスタイルガイド でも、良い組み合わせは、飼い主の活動量や住環境によって決まると説明されています。犬種を比較する前に、普段の1週間を実際にどのように過ごしているかを書き出してみましょう。

  • アパート・マンション: まず、体重制限や犬種制限、エレベーターの利用規則を確認しましょう。そのうえで、鳴き声や物音、廊下の人通り、屋外に出られる環境、散歩・匂い嗅ぎ・遊び・しつけの時間をどう確保するかを考えます。小型犬でも、活発だったりよく鳴いたりすることがあります。
  • 子ども: 子どもの年齢や犬との接し方に合わせて犬を選びましょう。小型犬は体が繊細なことがあり、幼い子どもとの関わりには常に大人のきめ細かな見守りが必要です。食事中や休んでいるとき、離れようとしているときの犬を、つかんだり、追いかけたり、起こしたり、邪魔したりしないよう子どもに教えましょう。
  • ほかのペット: その犬がこれまでに犬、猫、小動物とどのように接してきたかを確認しましょう。初対面は段階を踏み、管理しながら見守って行う必要があります。犬種の評判だけで、目の前にいる犬の様子を判断することはできません。
  • 生活スケジュール: 留守中のトイレ、食事、運動、しつけ、グルーミング、そして一緒に過ごす時間を誰が担うのか決めておきましょう。頻繁なふれあいを求める犬は、現実的なケアの計画がない限り、平日に長時間ひとりで過ごす家庭には合わないかもしれません。
  • お手入れと予算: フード、定期的な動物病院の受診、寄生虫予防、しつけ、グルーミング、デンタルケア、緊急時のための貯蓄、旅行費用、買い替え用の用品まで含めて考えましょう。被毛のケアやプロによるグルーミングには、保護費用や購入費用から想像する以上にお金がかかることがあります。
明るいアパートで飼い主のそばに寄り添って休む小型犬

4つの小型犬を正直に比較する

ここで紹介する犬種は、比較するための目安であり、相性を保証するものではありません。 AKCの犬種ディレクトリ では犬種ごとの一般的な傾向が紹介されていますが、目の前にいる犬には、それぞれ異なる生育歴、性格、学習経験、健康状態があります。

ビション・フリーゼ:人懐っこい伴侶犬。ただし被毛のお手入れ費用も考えて

ビション・フリーゼは小柄で丈夫な体つきをしており、明るく人に寄り添う性格で知られています。ほかの被毛に比べて抜け毛が少ない場合がありますが、抜け毛が少ないことはアレルギーを起こさないことと同じではなく、グルーミングが不要という意味でもありません。ブラッシングや被毛のケア、プロによるトリミングを、予算とスケジュールに無理なく組み込む必要があります。

ビション・フリーゼは、人と一緒に過ごすのが好きな伴侶犬を求め、定期的なふれあいとグルーミングを提供できる家庭に向いているかもしれません。洗って乾かすだけで済む被毛を望んでいる場合や、誰も被毛のケアを続けられない場合、あるいは「低アレルゲン」と書かれたリストだけを理由に選ぶ場合は、相性が合いにくいでしょう。実際にその犬と時間を過ごし、家庭のアレルギーについては獣医師に相談してください。

ミニチュア・シュナウザー:コンパクトで注意深く、一緒に楽しむ時間を求める犬

ミニチュア・シュナウザー はシュナウザーの中で最も小さい種類で、社交的で抜け毛の少ない家庭犬として紹介されることが多い犬種です。この特徴は、散歩やトレーニング、さまざまな活動を犬と一緒に楽しみたい、活発な家庭に魅力的でしょう。 来客や廊下の物音、屋外の気配によく気づく、注意深い犬として迎える準備をしましょう。集合住宅で暮らすには、早い時期からの社会化、ほめて伸ばすしつけ、落ち着いて過ごすことを教える計画が大切です。被毛や飾り毛にも定期的なお手入れが必要です。静かで、ひとりで自分を楽しませてくれる犬を求める人よりも、犬と積極的に関わる家庭に向いているかもしれません。

ポメラニアン:小さく活発で、必ずしも飼いやすいとは限らない犬

ポメラニアン

は、豊かな被毛と活発な性格を持つ小型のトイ犬種です。体が小さいため、コンパクトな住まいでも暮らしやすい場合がありますが、被毛のケア、しつけ、安全に配慮した扱い、毎日の心身の活動は欠かせません。 とても小さな犬は、乱暴に扱われると簡単にけがをすることがあります。そのためポメラニアンには、遊びを管理し、犬の距離感を尊重するよう子どもに教えられる大人が必要です。小さい犬だから静か、抱いていれば満足する、と決めつけないでください。実際に犬と会い、人や物音にどう反応するかを確認し、望ましくない吠え方を「小型犬だから仕方ない」と片づけるのではなく、ほめて伸ばすしつけを計画しましょう。人と積極的に関わる伴侶犬との暮らしを楽しみ、被毛のケアやしつけにも取り組める、根気強い家庭には良い相性かもしれません。 トイ・プードル:しつけやすく抜け毛が少ない、それでもケアが必要な犬

トイ・プードルは、教えることや考える遊び、定期的な被毛のケアを楽しめる家庭に向いているかもしれません。プードルはしつけやすく抜け毛が少ない点で評価されることが多い一方、ブラッシングと定期的なカットが必要です。抜け毛が少ないことと、手がかからないことは別です。

運動が必要ないと思って、トイ・プードルを選ばないようにしましょう。頭の良い犬にも、年齢に合った散歩、匂い嗅ぎ、遊び、しつけが必要です。体が小さいためアパートにも合うかもしれませんが、退屈すると、騒がしさや落ち着きのなさ、望ましくない行動として表れることがあります。短時間のトレーニングを楽しみ、被毛のケアを続けられる家庭のほうが、ただ膝の上で過ごす犬を求める家庭よりも相性が良いでしょう。

トイ・プードルは、しつけや知育遊びを楽しみ、定期的な被毛のお手入れができるご家庭に向いていることがあります。プードルは学習能力の高さや抜け毛の少なさで選ばれることが多い一方、被毛にはブラッシングと定期的なトリミングが必要です。抜け毛が少ないからといって、お手入れが簡単とは限りません。

運動がほとんど必要ないと思って、トイ・プードルを選ぶのは避けましょう。賢く活発な犬には、年齢に合った散歩やにおいを嗅ぐ時間、遊び、トレーニングが必要です。体が小さいため集合住宅でも暮らしやすい場合がありますが、退屈すると吠えたり、落ち着きがなくなったり、望ましくない行動が見られたりすることがあります。短時間のトレーニングを楽しみ、被毛の手入れを続けられるご家庭のほうが、ただ膝の上で過ごすだけの犬を求めるご家庭よりも、相性がよいかもしれません。

都会のアパートで飼い主と一緒に落ち着いて座るトイ・プードル

成犬のミックス犬や保護犬も選択肢から外さないで

保護施設や預かり家庭で暮らす小型の成犬のほうが、犬種リストから選んだ子犬よりも家庭に合うことがあります。来客、子ども、猫、ほかの犬、グルーミング、車での移動、留守番中の様子について、尋ねられる場合もあります。情報が完全とは限りませんが、判断をより具体的にする助けになります。

保護施設や預かりボランティアの方には、期待ではなく、実際に確認されていることを聞きましょう。噛みつきの履歴、物を守ろうとする行動、鳴き声、触られることへの反応、トイレのしつけ、診療記録、服薬、苦手なものやきっかけについて確認してください。これまでの情報が不十分な場合は、その犬が扱いやすい証拠ではなく、より慎重な導入と専門家のサポートを計画する理由と考えましょう。

ブリーダーを選ぶなら、 Humane Societyのブリーダーチェックリスト では、情報をオープンに示してくれること、獣医師の診療記録、犬種特有の健康情報、そしてあなたの家庭について質問する姿勢を確認するよう勧めています。責任あるブリーダーは、その組み合わせが犬と家族の双方にとってよいものかどうかを重視するはずです。

毎日の生活に合う犬を選ぶ

小さな集合住宅で暮らすなら

単にいちばん小さい犬を選ぶのではなく、運動量や mental stimulation の必要量があなたの予定に合う犬を優先しましょう。静かに楽しめる遊び、リードを使った散歩、においを嗅ぐ機会、玄関や共用廊下で落ち着いて過ごす練習を取り入れてください。建物に、鳴き声、体の大きさ、犬種に関する制限がないかも確認しましょう。 AKCの集合住宅向けガイド は参考になりますが、特定の犬が静かに過ごせるか、住まいで快適に暮らせるかを保証するリストはありません。

子どもがいる家庭なら

まず、家庭の生活リズムを基準に考えましょう。子どもが手伝う場合でも、食事、運動、しつけ、通院、グルーミングの責任は大人が担う必要があります。AKCは、犬種、年齢、体の大きさ、しつけの有無にかかわらず、子どもがペットと過ごすときは必ず見守るよう案内しています。犬が子どもから離れて休める場所を用意し、避けようとする、緊張する、うなる、立ち去りたがるといった様子を見せたら、みんながいったんやめるよう教えましょう。

猫やほかの小動物がいる家庭なら

追いかける行動の有無や、これまでの対面経験について聞きましょう。ゲート、リード、別々の食事場所を使い、少しずつ慣らす計画を立ててください。初対面が穏やかに見えたからといって、新しく迎えた犬と猫や小動物を、見守りなしで一緒にしないでください。小型犬でもほかの動物を傷つけることがあり、小動物も、追い詰めてきた犬を傷つけることがあります。

長時間働く人なら

通勤時間や夜の予定も含めて家を空ける時間を計算し、犬が実際に必要とする休憩や人との交流の時間を計画しましょう。散歩代行、ペットシッター、デイケア、家族のサポート、預かりながら譲渡を目指す制度などが、犬との暮らしを支えることもあります。おもちゃは生活リズムを整える助けにはなりますが、トイレ休憩、運動、しつけ、安全なふれあいの代わりにはなりません。ひとりになると犬がパニックになる、食べようとしない、自分を傷つける、何度も逃げ出そうとするといった場合は、商品を追加するのではなく、獣医師や資格のある行動の専門家に相談してください。

シンプルな選び方チェックリスト

  1. 住まいのルール、普段家を空ける時間、散歩にかけられる時間、子どもやほかのペットの有無、グルーミングにかけられる予算を書き出しましょう。
  2. 現実的な候補を2〜3タイプに絞り、受け入れられる点と、受け入れられない点をそれぞれ書き出します。
  3. 可能であれば、同じ犬に複数回会いましょう。初めて聞く音、やさしく触れられること、短時間の別離、落ち着いた散歩のあとに、どのように平常心を取り戻すかを観察してください。
  4. 保護施設、預かりボランティア、ブリーダーには、具体的な様子や獣医師の診療記録を尋ねましょう。確認できている事実と推測は分けて考えてください。
  5. 犬を迎える前に、休める場所、安全に散歩するための用品、食事と水の環境、グルーミング用品、最初の動物病院の予約を準備しておきましょう。
  6. ごほうびを使ったしつけを行い、子ども、ペット、グルーミング、外出には少しずつ慣らしましょう。犬が休みたがったら、その場を離れられるようにしてください。

どんな犬種にも役立つ小型犬の住まいづくり

環境を整えても、犬種の相性が合わないことを、よい組み合わせに変えられるわけではありません。それでも、毎日の暮らしを楽にする助けにはなります。人の行き来が多い場所から離れた静かな休息スペースを用意し、小型犬が跳んだり方向転換したりする場所には滑りにくい床材を使いましょう。食べ物、薬、コード、小さな物は届かない場所に置いてください。グルーミングや体に触れられることには、短時間でごほうびを与える練習から慣らします。犬が室内の段差を無理なく移動できているなら、 AuraEase ベッド&ソファ用ソフトドッグステップ を使うと、家具までの短い動線を整えやすくなります。設置場所のサイズを測り、最初は見守って使用してください。短時間の街歩きには、 Urban Pet ハーネス型バックパック は、重い荷物ではなく、必要最低限の軽い物を入れるためのものです。ポケットに物を入れる前に、サイズが合っているか、動きやすいかを確認しましょう。

部屋ごとの詳しいチェックリストは、こちらの 小型犬の住まいづくりガイドをご覧ください。被毛のお手入れにかかる手間を比べているなら、 ビションのグルーミング用品ガイド で、ブラッシングやグルーミング用品の選び方を判断材料にする理由をご紹介しています。ポメラニアンを迎えたあとの具体的なお手入れ方法については、こちらの ポメラニアンの子犬のお手入れガイドをご利用ください。

よくある質問

初めて犬を飼う人におすすめの小型犬は?

すべての人に当てはまる答えはありません。初めて犬を飼う人は、運動量、グルーミング、鳴き声、人との関わり、しつけに必要な時間と、用意できる予算が合う犬を選ぶとよいでしょう。預かり先での様子がわかっている落ち着いた成犬は、子犬よりも見極めやすい場合があります。一方で、十分なサポートを受けられる家庭なら、子犬がよい選択になることもあります。

小型犬は集合住宅に向いていますか?

体が小さいことで楽になる作業もありますが、集合住宅との相性は、運動量、鳴き声、トイレへのアクセス、しつけ、犬が落ち着いて過ごせるかどうかにも左右されます。小型で活発な犬より、体が大きくても穏やかな犬のほうが合う場合もあります。建物のルールを確認し、その犬自身に会って様子を見ましょう。

抜け毛が少ない小型犬は?

ビション・フリーゼ、ミニチュア・シュナウザー、プードルは、一般的に抜け毛が少ない犬種とされています。ただし、抜け毛が少ないからといって、アレルゲンがないわけでも、グルーミングが不要なわけでもありません。被毛には定期的なお手入れが必要です。また、家庭内のアレルギーについては、医療専門家に相談しましょう。

小さな子どもがいる家庭では、小型犬のほうが安全ですか?

必ずしもそうとは限りません。小型犬は、高い場所から落ちたり、強く抱きしめられたり、乱暴に遊ばれたりすることでけがをすることがあります。また、怖がった犬が身を守ろうとする場合もあります。大人がすべてのふれあいを見守り、犬の食事中や休んでいるとき、体、そして逃げ込める場所を尊重するよう、子どもに教えましょう。

保護犬を迎えるべきですか、それともブリーダーから購入すべきですか?

どちらの方法でも、家庭との相性を慎重に見極め、責任を持ってお世話をする必要があります。保護犬なら、成犬の実際の行動や預かり家庭での生活歴を確認できる場合があります。責任あるブリーダーは、健康に関する情報を共有し、あなたの家庭について質問したうえで、その犬種ならではのニーズを理解できるようサポートしてくれるはずです。どちらの方法で迎えるかという呼び方よりも、家庭と犬の相性が重要です。

参考にした情報源

このガイドでは アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)のライフスタイル別ガイダンスAKCの子どもと犬の安全に関するガイダンスAKCの集合住宅向け比較情報、個別の ビション・フリーゼミニチュア・シュナウザー、および ポメラニアン の犬種情報、 アメリカ獣医師会の犬選びガイド、および Humane Societyの責任あるブリーダー選びチェックリストを参考にしています。犬種ページでは一般的な傾向を説明しており、個々の犬について保証するものではありません。

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