犬用クレートのサイズ選び:快適に過ごせる大きさの測り方

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明るいリビングで、広々とした扉の開いたワイヤークレートのそばでくつろぐキャラメル色の犬
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犬用クレートのサイズ選びガイド

クレートに表示されたサイズだけでは、愛犬に合うかどうかを判断しにくいものです。「小型」「中型」「大型」や犬種名は選ぶ際の目安にはなりますが、愛犬が立つ、向きを変える、休む、伸びをする、そして出入りする動作を無理なく行えるかまでは分かりません。まずは愛犬を目の前に立たせ、実際に測れるクレートの内側のスペースを確認しましょう。

このガイドは、ご家庭でクレートを比較する際の参考情報です。特定の商品を推奨するものではなく、動くと痛がる場合の獣医師の助言に代わるものでも、飛行機での移動に関する各航空会社の最新ルールに代わるものでもありません。床が滑る、出入り口が使いにくい、まだ準備ができていない愛犬を無理に入れるといった場合は、サイズが合っていても適切なクレートとはいえません。

開いたワイヤークレートの横で立った犬のサイズを測る人
犬種名だけを目安にするより、落ち着いて測るほうが、クレート選びの確かな出発点になります。

愛犬の動き方を基準にする

同じ犬種や体重の犬でも、背中の長さ、肩の高さ、胸幅、被毛の量、眠る姿勢はそれぞれ異なります。胴の長い犬には床面の長さが、体の幅が広い犬には向きを変えるためのゆとりがより必要になることがあります。お昼寝では小さく丸まる犬でも、後から横向きになったり、体を伸ばして眠ったりする場合があります。

Dogs Trustは、犬が立ち上がり、向きを変え、座り、尻尾を振り、体を十分に伸ばせる大きさのクレートが適切だと説明しています。また、Humane Society of Sonoma Countyも、使用できるスペースを立つ、横になる、向きを変えるといった動作で判断し、クレートを罰として使ってはいけないとしています。サイズ表示の言葉だけで判断するより、こうした動作を一つずつ確認するほうが実用的です。

  • 立つ: 頭を下げたり、背中を丸めたり、かがんだりしなくても、自然に立てる必要があります。
  • 向きを変える: 後ずさりしたり、首をひねったり、フレームにぶつかったりしなくても、自然に向きを変えられる必要があります。
  • 座る・横になる: 最小限に丸まった姿勢だけでなく、自然な姿勢を自分で選べる必要があります。
  • 伸びをする・姿勢を整える: 横向きで眠る、脚を伸ばす、毛布の位置を直す、反対側を向くといった動作ができるゆとりを確保しましょう。
  • 出入りする: 出入り口が狭すぎたり、段差が高すぎたり、足元が滑ったりしないことが大切です。

目指すのは、部屋に置ける最大のクレートではありません。普段の動きを妨げず、クレートを使う目的にも合った、実際に使えるスペースです。

クレートを比べる前に愛犬を測る

平らな場所で、愛犬が落ち着いているときに測りましょう。体を無理に固定した姿勢にせず、自然に立たせてください。動く犬の体に沿わせるには柔らかいメジャーが便利ですが、道具よりも同じ条件で繰り返し確認できることが重要です。犬、クレート、敷物を取り違えないよう、測定値は日付と一緒に書き留めておきましょう。

  • 体長: 自然な体のラインに沿って測ります。測る位置はメーカーが指定する端点に従い、尻尾の先ではなく、鼻先から尻尾の付け根までとすることが一般的です。
  • 立ったときの高さ: 愛犬が自然に立ったとき、無理なく収まるために必要な最も高い位置を確認します。商品説明で指定されている場合は、頭や耳も含めて測りましょう。
  • 向きを変えるためのゆとり: 体の中で最も幅のある部分と、愛犬が小さな円を描くように向きを変えるのか、大きな弧を描くように動くのかを観察します。長さだけでは、左右に動くために必要なゆとりを見落としてしまいます。
  • 休むときの姿勢: 静かに休んでいる様子を一度だけでなく、何度か観察しましょう。丸まる、横向きになる、体を伸ばす、もたれる、姿勢を変えるといった特徴を記録します。
  • 出入り口と床面: 出入り口の幅と高さ、立ち上がり部分、トレー、マット、そして愛犬が出入りする経路を確認します。

愛犬が自然に立っている横向きの写真と、普段休む姿勢が分かる写真を1枚ずつ撮っておくと、比較に役立ちます。ただし、見た目だけで愛犬が快適かどうかを判断するためのものではありません。痛がる様子、新たなこわばり、足を引きずる、動きたがらない、立ち上がるのを何度もためらうといった変化が見られる場合は、小さめのクレートで解決しようとする前に獣医師へ相談してください。

ほかの用品も測る場合は、当店の 犬のサイズ測定ガイド も、体長や高さ、フィット感に関するメモを整理するのに役立ちます。サイズ表示よりも体型が重要な理由については、 犬種ではなくサイズで見る犬の大きさをご覧ください。

使用可能な内寸を比較する

商品ページでは、外寸の長さや、おなじみのクレート番号が最初に示されていることがよくあります。ただし、それがそのまま、愛犬が使える床面の広さや頭上の余裕を表すとは限りません。記載されている内寸の長さ・幅・高さと、出入口の開口部を確認しましょう。トレーや仕切り、傾斜した壁、留め具、厚手のマットを取り付ける前の寸法ではないか、取り付け後に使えるスペースがどれだけ残るかも確認してください。

寸法は一つずつではなく、全体で確認しましょう。長さは十分でも、高さが足りないクレートはあります。天井が高くても、方向転換するには幅が狭いことがあります。クッション性のあるベッドを入れると、快適に使えていたワイヤークレートが手狭に感じられることもあり、仕切りによって成犬に必要なスペースが失われる場合もあります。別のブランドの数字を当てはめず、選んだモデルで実際に使える寸法を確認してください。

2つのモデルが近いサイズに見えるときは、内寸を愛犬の採寸メモと並べて、次の点を確認しましょう。

  • 頭を下げたり、天井に触れたりせずに立てますか?
  • マットを敷いた状態でも、自然に方向転換できるスペースがありますか?
  • 横向きに寝て、体を伸ばし、姿勢を変えられますか?
  • 出入口の高さや幅は、愛犬の体格や性格、動きやすさに合っていますか?
  • 愛犬が成長したり、マットを替えたりしても使い続けられますか?

これらの確認に代わる、万能な「余裕の寸法」はありません。計算ツールは寸法の整理には役立ちますが、フレームや寝具、出入口、設置場所、そして一頭一頭異なる犬の動き方までは判断できません。ペット用品選びで よくあるサイズ選びの間違い について解説したこちらの記事でも、表示上のサイズと、ペットが実際に使えるスペースの違いを取り上げています。

開いたワイヤークレートの横で休むゴールデンレトリバー
使えるスペースを判断するときは、クレートの内側、出入口、寝具をすべて考慮しましょう。

出入口を開けたままサイズを確認する

クレートをしっかり組み立て、安定した水平な場所に置きます。ドアが愛犬のほうへ動かないよう、開いた状態で固定してください。引っ張ったり押し込んだりせず、愛犬が自分で近づき、においを嗅ぎ、中に入り、出られるようにします。確認するのはクレート内のスペースであって、愛犬がどれだけ長く閉じ込められるかではありません。

入口をふさがないよう少し離れた場所から様子を見ます。愛犬が自分から入ったら、次の動作ができるか確認してください。

  1. 頭をかがめたり、体をこすったり、不自然な段差をまたいだりせずに出入口を通れる
  2. 腰や肩、首輪、しっぽをフレームに引っかけずに方向転換できる
  3. マットの上で座る、横になる、体を伸ばす、立ち上がる、姿勢を変えるといった動作ができる
  4. 自分の意思で無理なく出られる

入るのをためらう、何度も後ずさりして出ようとする、姿勢を低くする、ドアを前足で引っかく、逃げようとする、運動をしていないのに息が荒い、足元が滑る、痛そうな様子がある、といった場合は、いったん中止しましょう。大きなクレートに替えれば解決すると決める前に、床面やマット、出入口、設置場所、慣らすペースを確認してください。

サイズが合っているクレートでも、慣らすのを急ぐと脅威に感じられることがあります。Dogs Trustは、犬のペースに合わせて、短時間の前向きなステップを重ねることを勧めています。 American Veterinary Society of Animal Behaviorの、動物に配慮したトレーニングに関する見解 では、ほめて報酬を与える方法を支持し、恐怖や痛み、威圧に頼ったトレーニングを行うべきではないとしています。慣れ始めの段階ではドアを開けたままにし、いつでも出られるようにして、クレートを罰として使わないでください。

子犬・成犬・シニア犬で確認したいこと

子犬

子犬は、今使っているクレートがすぐに手狭になることがあります。成犬時のサイズを見越して選び、仕切りを使う場合は、その時点の子犬にとって安全で十分に使えるスペースが確保できるときだけにしましょう。仕切りによって方向転換しにくくなったり、自然に横になるスペースが足りなくなったり、出入口が使いにくくなったりしてはいけません。体の大きさや、休むときの姿勢が変わるたびに、サイズを確認し直してください。フレームに体が明らかに押しつけられるまで待つより、カレンダーに再確認の予定を入れておくほうが確実です。

成犬

愛犬が実際に選ぶ姿勢を基準にしましょう。座っているとコンパクトに見えても、横向きで長く伸びて眠る犬はいます。被毛のボリュームや胸幅、方向転換に必要な大きな動きも、実際に使える床面積に影響します。自宅でクレートを使う場合は、サイズを決める前に、静かに過ごしている時間を複数回観察してください。

シニア犬や、快適さに変化がある犬

クレート内の広さと同じくらい、出入りのしやすさが重要になることがあります。立ち上がった縁や滑りやすいトレー、方向転換の遅さ、立ち上がりにくそうな様子がないか確認しましょう。新たなこわばりや痛み、突然入りたがらなくなった、歩き方が変わったといった変化がある場合は、獣医師に相談してください。クレートは、健康上の問題を見つけて対処する代わりにはなりません。

開いたワイヤークレートの横に座る雑種犬
動き方が通常と異なる犬には、別の出入口やマット、部屋の配置が必要になる場合があります。

自宅用と移動用は分けて考える

自宅用クレート、車用ケージ、航空輸送用のクレートは、それぞれ別に選ぶ必要があります。自宅では快適に置けるクレートでも、航空会社が定めるサイズや構造、通気性、書類の要件を満たさないことがあります。 International Air Transport Associationのペット同伴旅行に関する案内 では、利用する航空会社と渡航先の要件を確認するよう案内しています。 機内持ち込み用コンテナの案内 では、自然に立つ・座る・方向転換する・横になる姿勢に加え、構造や通気性についても説明しています。

計算ツールの結果や商品説明、おなじみのクレート番号だけを根拠に、航空輸送の基準を満たすと判断しないでください。搭乗する便を運航する航空会社と、渡航先に関係する当局に、現在の規定を文書で確認しましょう。要件は、機体、経路、客室か貨物室か、国、動物の種類によって異なる場合があります。

クレートを置く部屋を整える

人がクレートの出入口をまたがずに通れ、出入りもしやすい、水平で安定した場所を選びましょう。人が出入口をまたいで通らなければならない場所や、暖房器具などの熱源のすぐそば、騒がしく人の往来が多い場所は避けてください。家族が普段過ごす部屋の隅のほうが、離れた場所よりも犬にとって予測しやすく安心できることがあります。ただし、扉が開いているときには犬がその場から離れられるようにしておきましょう。

まずは、平らで使い慣れたマットやブランケットを敷き、犬が十分に向きを変えられるスペースを残します。厚みのある縁付きベッドは頭上や床面の空間を狭めることがあり、ずれやすいマットは出入口でたわんだり、寄ったりすることがあります。水飲み場までの通り道も確保してください。マットとクレート内の床面のサイズを比べる方法については、当社の 犬用クレート用ベッドのサイズガイドをご覧ください。

クレートを置くことで、暑さや寒さ、換気不良、滑りやすい床、かじると危険な物、犬の体調不良を見過ごすことがあってはなりません。クレートを移動したときや寝具を替えたときは、その都度、部屋全体の環境と犬の様子を確認しましょう。

中にベッドを入れたワイヤークレートのそばで休むゴールデンの犬
部屋の環境や寝具、出入口は、犬が自然にクレートへ入り、休めるように整えましょう。

クレートのサイズ確認チェックリスト

  • 犬が自然な姿勢をとった状態で測り、測定日を記録した。
  • 外側のサイズ表示だけでなく、内寸の長さ・幅・高さ、出入口、トレー、仕切り、マットを確認して比べた。
  • 犬が無理なく立つ、座る、向きを変える、横になる、伸びる、起き上がる、出入りすることができる。
  • クレートは水平で安定しており、近づきやすく、暑さや人の往来が問題になる場所には置いていない。
  • 初めて慣らすときは扉を開けたまま、犬の意思に任せ、ほめることを基本にし、いつでも中止しやすい方法で行う。
  • 航空機での移動に使う場合は、利用する航空会社と目的地の最新の規定を別途確認した。

少しでも判断に迷う場合は、もう一度測定し、購入前にメーカーが示す正確な内寸を確認してください。犬に痛がる様子や続く恐怖、逃げようとする行動、動きの変化が見られる場合は、クレート選びをいったん中止し、適切な獣医師または資格のある行動専門家に相談しましょう。

よくある質問

犬用クレートには、どの部分を測ればよいですか?

犬が自然な姿勢をとったときの体長、立ったときの高さ、体の最も幅広い部分、向きを変えるときの動き方、普段休む姿勢、出入口、クレートを置く床面の状態を記録しましょう。そのうえで、選んだモデルの使用可能な内寸と照らし合わせます。

犬種や体重でクレートを選んでもよいですか?

犬種や体重は、商品を探すときの大まかな目安として利用しましょう。同じ犬種や体重でも、体長、体高、胸幅、被毛、眠る姿勢は異なります。最終的なサイズの判断では、その犬の動きとモデル内部の使用可能なスペースを確認してください。

クレートの中には、どのくらいの広さが必要ですか?

犬が自然に立つ、座る、向きを変える、横になる、伸びる、姿勢を変えることのできる広さが必要です。トレーや寝具を設置した後の内側も確認しましょう。必要な余裕を決める計算式だけで、こうした実際の様子を判断することはできません。

子犬用に成犬サイズのクレートを買ってもよいですか?

ご家庭の状況に合うなら、成長後のサイズを見込んで選んでもよいでしょう。ただし、今の時点で犬が自然に動ける使用可能なスペースを確保してください。メーカーの指示どおりに使用すれば、仕切りでスペースを調整できる場合があります。子犬の成長に合わせて再確認し、最初の設定がずっと適切だとは考えないようにしましょう。

うちの犬は丸まって寝ます。小さめのクレートを選んでもよいですか?

一度の休み方だけで判断しないでください。犬は丸まったり、横向きに寝たり、伸びをしたり、座ったり、寝る向きを変えたりします。犬が無理に作れる最小の姿勢ではなく、普段自然にとる姿勢を支えられるクレートを選びましょう。

家庭用のクレートは、航空会社のペット用キャリーと同じものですか?

いいえ。航空会社や航空機、 маршруート、目的地によって、容器の仕様、換気、必要書類に関する規定が異なる場合があります。旅行用の容器を購入したり、フライトを予約したりする前に、利用する航空会社へ最新の要件を確認してください。

新しいクレートに犬が入ろうとしない場合はどうすればよいですか?

扉を開けたままにし、犬が自分のペースで探検できるようにして、落ち着いてほめながら慣らしましょう。無理に入れたり、罰としてクレートを使ったりしないでください。恐怖や強いストレス、痛み、逃げようとする行動が続く場合は、いったん中止し、獣医師または資格のある行動専門家に相談しましょう。

参考資料

このガイドは、犬の飼い主のための一般的な情報です。クレートが適切に合うこと、トレーニングがうまくいくこと、航空会社に受け入れられることを保証するものではありません。製品の正確な使用説明と最新の航空会社の規定に従い、痛みや病気、強いストレスが見られる場合は、獣医師または資格のある行動専門家に相談してください。